【場況】 金が続落。金はニューヨーク大幅安を受けて売り優勢で取引を開始。その後もドル建 て現物相場の下落を受けて軟調となった。 銀もニューヨーク安を受けて売り優勢。 午前11時11分現在の前営業日比は、金標準が126〜95円安、金ミニは当限が 31.5円高だが、それ以外は127.5円〜89円安、ゴールドスポットが45円 高、銀が9.6〜3.5円安。 午前11時3分現在の出来高は、金が2万1805枚、金ミニが6252枚、ゴール ドスポットが4019枚、銀が7枚。 【NY金は米大幅利下げ観測が引き続き上値を圧迫】 金は前週末に発表された米雇用統計が予想外の強気となったことを受けて大幅利下げ 観測が後退していることや、ドル買いの動き、米国債の利回り上昇が圧迫要因になって いる。8日は米長期金利が8月上旬以来の高水準まで上昇する場面も見られた。10月 も強気な雇用統計の発表が続くようであれば、現在は年2回に想定されている利下げ回 数そのものも修正に向かう可能性がある。 10日には9月消費者物価指数(CPI)が発表されるが、インフレ低下傾向が継続 していることで、連邦準備理事会(FRB)は物価の安定と雇用の最大化という2大責 務のうち軸足を雇用の最大化に向けているが、好調な雇用がサービス部門の下げ渋りを 招いている様子が明らかとなれば、利下げ観測はさらに後退することになりそうだ。 金先限は1万2454円まで下落した。ニューヨーク安やドル建て現物相場の下落が 圧迫要因になった。円相場は1ドル=148.10円台後半の円高に振れた。銀先限は 146.5円まで下落した。 【ドル建て現物相場】 金のドル建て現物相場は、もみあい。きのうの海外市場では、商品安に加え、リスク 資産である金市場で手じまい売りの動きが先行し、一時2605ドル台まで下落。 2600ドル接近で押し目買いが喚起となり、2620ドル台前半に戻した。アジア市 場では、2620ドル台前半で推移した後、午前11時前に2620ドル割れ。その 後、2617ドル台まで下落。 午前11時現在、2620.48ドルで推移。銀は3063セントで推移。前営業日 の大引け時点は金が2645.38ドル、銀が3145セント。 MINKABU PRESS
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