プラチナ午前=プラチナが続落、円ジリ高と現物相場の戻りの鈍さから再軟化

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
【場況】
 プラチナ系貴金属(PGM)は、プラチナが続落。ニューヨーク大幅安を受けドル建
て現物相場の軟化を背景に夜間取引で一時、期先が60円超の下落となった。夜間取引
の終盤、40円超の下落で推移。日中取引は序盤、下値を切り上げる場面があったが、
戻り鈍く推移。円相場が再度ジリ高とドル建て現物相場の戻りの鈍さから60円超の下
落に再軟化。
 パラジウムの商いは成立しなかった。
 午前11時9分現在の前営業日比は、プラチナが71〜47円安、プラチナミニが
68.5〜10.5円安、プラチナスポットが23円高、パラジウムが出来ず。
 午前11時9分現在の出来高は、プラチナが6635枚、プラチナミニが745枚、
プラチナスポットが2025枚、パラジウムが0枚。
【9月の米CPIを警戒】
 商品市場全体の値動きを示すCRB指数は8日の取引で287ポイント台に低下し、
今月2日以来の安値をつけた。コーヒー、粗糖のソフト市場が概ね堅調な値動きとなっ
たが、景気に敏感な貴金属、原油、非鉄相場は全面安の展開となった。
 4日に発表された9月の米雇用で米労働市場が予想ほど鈍化せず、好調を維持し、米
経済のソフトランディング期待が強まったが、週明けからは大幅な米利下げ観測の後退
から貴金属、非鉄市場では売り圧力が強まった。10日に9月の米消費者物価指数(C
PI)の発表があり、警戒したい。
 プラチナ先限は夜間取引で今月2日以来の安値となる4535円まで下落した。日中
取引で4573円まで下げ幅を縮小後に戻る売りで4532円まで下落。わずかに夜間
取引の安値を下回った。
 昨日、急落となった香港ハンセン指数は反発しているが、上海総合指数は反落とな
り、まちまち。

【ロコ・チューリッヒ(ドル建て現物相場)】
 プラチナのドル建て現物相場は、下値堅く推移。午前9時台、10時過ぎと2回にわ
たり、954ドル台に下落する場面があった。買い拾う動きが根強いが、958ドル台
で戻りを抑えられ、11時過ぎに953ドル台に軟化。
 午前11時10分現在、プラチナは954.09ドル、パラジウムが1019.80
ドルで推移。前営業日の大引け時点はプラチナが964.30ドル、パラジウムが10
03.56ドル。
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