NYプラチナ市況=反落、米国債の利回り上昇やドル高で

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
 プラチナ   (25/ 1)  1025.5     1035.4      1014.0      1016.8    -  7.7
         (25/ 4)  1035.4    1044.1      1023.8      1025.9    -  7.6
 パラジウム  (24/12)  1088.00    1096.00     1049.50     1055.60   - 29.30
         (25/ 3)  1099.50    1103.00     1060.50     1064.50   - 29.20
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
 プラチナ          25,822         24,543        78,451       (+  2,303)
 パラジウム          4,213          3,729        17,348       (-     48)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          42,931.60  - 344.31
     前日  149.47/49   1.0869/71   ・ナスダック         18,540.01  +  50.46
     本日  150.84/86   1.0814/16   ・10年米国債利回り      4.18  +   0.10
・NY原油  (24/12)   70.04 + 1.35  ・SPDR保有金残高    888.63  +   4.04
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 プラチナ系貴金属(PGM)は反落。前日比は、プラチナが7.7〜6.7ドル安、
中心限月の1月限が7.7ドル安、パラジウムが29.30〜29.20ドル安、中心
限月の12月限は29.30ドル安。
 プラチナ1月限は反落。時間外取引では、金堅調や中国人民銀行の金利引き下げを受
けて買い優勢となった。欧州時間に入ると、ドル安一服に上値を抑えられた。日中取引
では、金堅調につれ高となったが、米国債の利回り上昇やドル高を受けて利食い売りが
出た。
 パラジウム12月限は他の貴金属の堅調につれ高となったが、米国債の利回り上昇や
ドル高を受けて戻りを売られた。
 プラチナ1月限は時間外取引を1023.6〜1033.1ドルのレンジで推移し、
前日比6.5ドル高の1031.0ドルとなった。1月限は高寄りしたのち、金堅調や
中国人民銀行の金利引き下げを受けて買い優勢となった。欧州時間に入ると、ドル安一
服に上値を抑えられた。
 日中取引では、金堅調につれ高となり、1035.4ドルまで上昇した。その後は、
米国債の利回り上昇やドル高を受けて利食い売りが出ると、時間外取引の安値を割り込
み、1014.0ドルまで下落した。
 中東情勢に対する懸念などを受けて金が堅調に推移したことや、中国人民銀行がロー
ンプライムレートを引き下げたことが支援要因になった。ただ日中取引では、米国債の
利回り上昇やドル高を受けて利食い売りが出たことが圧迫要因になった。
 パラジウム12月限は、時間外取引を1070.50〜1096.00ドルのレンジ
で推移し、前日比11.40ドル安の1073.50ドルとなった。12月限は高寄り
したのち、他の貴金属の堅調につれ高となった。欧州時間に入ると、ドル安一服を受け
て戻りを売られた。
 日中取引は、他の貴金属の堅調につれ高となり、時間外取引の高値に顔合わせした。
その後は、米国債の利回り上昇やドル高を受けて戻りを売られると、時間外取引の安値
を割り込み、1049.50ドルまで下落した。
 18日のナイメックス指定倉庫在庫は、プラチナが前日比2401オンス減の14万
1428オンス、パラジウムは同変わらずの3万8531オンス。
今日の材料
・ドイツ財務省筋は、世界経済の見通しは依然として弱過ぎると指摘、世界経済は拡大
しているが、現在の課題を踏まえると成長が足りないとの認識を示した。
・米ダラス地区連銀のローガン総裁は、連邦準備理事会(FRB)は今後も追加利下げ
を行うと予想しており、FRBがバランスシートの縮小を進められない理由はないとの
考えを示した。
・欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのカジミール・スロバキア中銀総裁は、「デ
ィスインフレの道筋の基盤は堅実だとますます自信を深めて」おり、ユーロ圏のインフ
レ率は2025年にはECB目標に回帰する可能性が高いとの見解を示した。
・イングランド銀行(英中央銀行)のグリーン金融政策委員は、英中銀は利下げに対し
引き続き慎重に対応する必要があるとの考えを示した。
・米ミネアポリス地区連銀のカシュカリ総裁は、向こう数四半期にわたり「緩やかな」
利下げを予想しているとの見解を改めて示した。ただ、労働市場が急激に悪化すれば、
迅速な利下げを主張する可能性があるとした。
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