NYプラチナ市況=続伸、米耐久財受注の減少で押し目買い

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
 プラチナ   (25/ 1)  1038.0     1038.8      1012.6      1036.7    +  3.1
         (25/ 4)  1046.9    1047.0      1022.0      1045.5    +  2.7
 パラジウム  (24/12)  1164.00    1220.00     1128.50     1202.70   + 38.80
         (25/ 3)  1177.50    1225.00     1141.00     1211.60   + 39.50
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
 プラチナ          26,268         28,122        83,454       (+  1,098)
 パラジウム          8,147         10,757        18,261       (+    858)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
=======================================
・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          42,114.40  - 259.96
     前日  151.82/84   1.0828/30   ・ナスダック         18,518.61  + 103.12
     本日  152.30/32   1.0796/98   ・10年米国債利回り      4.23  +   0.03
・NY原油  (24/12)   71.78 + 1.59  ・SPDR保有金残高    893.80      0.00
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 プラチナ系貴金属(PGM)は続伸。前日比はプラチナが1.7〜3.7ドル高、中
心限月の1月限が3.1ドル高、パラジウムが38.70〜39.80ドル高、中心限
月の12月限は38.80ドル高。
 プラチナ1月限は続伸。時間外取引では、金や原油の軟調を受けて売り優勢となっ
た。欧州時間に入ると、下げ幅を拡大した。日中取引では、米耐久財受注の減少や金堅
調を受けて押し目を買われた。
 パラジウム12月限は米耐久財受注の減少や他の貴金属の堅調を受けて買い優勢とな
った。
 プラチナ1月限は時間外取引を1012.6〜1038.3ドルのレンジで推移し、
前日比12.4ドル安の1021.2ドルとなった。1月限は高寄りしたのち、金や原
油の軟調を受けて売り優勢となった。欧州時間に入ると、下げ幅を拡大した。
 日中取引では、米耐久財受注の減少や金堅調を受けて押し目を買われ、1038.8
ドルまで上昇した。買い一巡後はドル高に上値を抑えられた。
 ガザの停戦交渉再開を受けて手じまい売りが出たが、米耐久財受注の減少を受けて押
し目を買われた。9月の米耐久財受注は前月比0.8%減少した。10月の米ミシガン
大消費者信頼感指数確報値で1年先のインフレ期待は2.7%と、9月から変わらずと
なった。
 パラジウム12月限は、時間外取引を1128.50〜1170.50ドルのレンジ
で推移し、前日比1.60ドル高の1165.50ドルとなった。12月限は高寄りし
たのち、他の貴金属の軟調を受けて戻りを売られた。欧州時間に入ると、買い戻されて
下げ一服となった。
 日中取引は、米耐久財受注の減少や他の貴金属の堅調を受けて買い優勢となった。時
間外取引の高値を突破すると、テクニカル要因の買いが入って1220.00ドルまで
上昇した。
 24日のナイメックス指定倉庫在庫は、プラチナが前日比変わらずの14万1428
オンス、パラジウムは同変わらずの3万8531オンス。
今日の材料
・10月の独IFO期待指数は87.3と、前月の86.4から上昇し、6月以来の高
水準となった。
・欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁は、ユーロ圏のインフレ率は来年にECBが
目標とする2%に戻る軌道に乗っていると述べた。
・9月の米耐久財受注統計によると、設備投資の先行指標となる航空機を除く非国防資
本財(コア資本財)受注は0.5%増加した。市場予想は0.1%増だった。 前月は
0.3%増(改定なし)だった。全体の耐久財受注は0.8%減少し、前月から横ばい
となった。
・欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのナーゲル独連邦銀行総裁は、ドイツは深刻
な景気後退に直面していないが、状況悪化を防ぐための措置を講じる必要があるとの見
解を示した。
・10月の米ミシガン大消費者信頼感指数の確報値は70.5と、6カ月ぶりの高水準
となった。9月の確定値は70.1だった。金利低下を背景に自動車など高額商品の購
入環境が改善したことが背景とみられる。市場予想の69.0を上回ったほか、速報値
の68.9からも上昇した。
・欧州ではトランプ前米大統領が返り咲いた場合に対ロシア制裁への西側諸国の取り組
みが損なわれる可能性があるとみて、制裁強化に向けた準備を進めている。
MINKABU PRESS

このニュースの著者

MINKABU PRESS

みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。