[今日の視点]貴金属=金が反落、プラチナは続伸

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 貴金属は、金が反落して寄り付く見通し。金は円高を受けて売り優勢となろう。銀は
ニューヨーク高を受けて小幅高となろう。プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナがニ
ューヨーク高を受けて堅調となろう。
 午前8時10分現在の現物相場は前営業日の引け時点と比べ、金は0.14ドル高の
2741.98ドル、銀が11セント高の3365セント、プラチナが9.55ドル高
の1033.10ドル、パラジウムは16.13ドル高の1213.27ドル。
 午前8時10分現在のドル・円相場は1ドル=153.29/30円で、前営業日の
大引け時点から0.12円の円高。
 8月限の寄り付き目安は、金が1万3552円前後、銀は168.3円前後、プラチ
ナは5085円前後、パラジウムは5800円前後。
【NY金は押し目を買われる】
 金はきのうの海外市場では、押し目を買われた。
 金は中東情勢に対する懸念が後退し、利食い売りが出たが、ニューヨーク時間に押し
目を買われた。イスラエルがイランの軍事施設を攻撃したが、限定的なものになったこ
とで中東情勢に対する懸念が後退した。イスラエルのガラント国防相は、週末にイスラ
エルが実施した空爆によりイランは将来的に不利な状況に陥る可能性があると述べた。
イスラエルのネタニヤフ首相は、イスラム組織ハマスと親イラン武装組織ヒズボラとの
戦争が終結すれば、さらに多くのアラブ諸国と和平協定を結ぶことを望んでいるとの考
えを示した。今週は10月の米雇用統計などの発表がある。
 銀はきのうの海外市場では、金堅調につれ高となった。
【NYプラチナは金堅調や株高が支援】
 プラチナはきのうの海外市場では、金堅調や株高を受けて買い優勢となった。
 プラチナは金堅調や株高が支援要因になった。中東情勢に対する懸念が後退したが、
米連邦準備理事会(FRB)の利下げ見通しに変わりはなく、金に押し目買いが入っ
た。また株高に振れたことも支援要因になった。
<今日の予定>
●トルコ(共和国宣言記念日)
・貴金属取引 2025年10月限発会(大阪取引所)
・労働力調査(失業率) 2024年9月(総務省)
・米卸売在庫 2024年9月速報値(商務省)
・米ケース・シラー住宅価格指数 2024年8月(S&P)
・米消費者信頼感指数 2024年10月(カンファレンスボード)
MINKABU PRESS 東海林勇行

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