【場況】 プラチナ系貴金属(PGM)は、プラチナが続伸。ニューヨーク高と円安を受けて買 い優勢で始まった。その後は、ドル建て現物相場の上昇と円安一服を受け、もみ合いと なった。パラジウムの商いは成立しなかった。 午前11時4分現在の前営業日比は、プラチナが32〜53円高、プラチナミニが 17.5〜51.5円高、プラチナスポットが145円高、パラジウムが出来ず。 午前11時4分現在の出来高は、プラチナが1万0199枚、プラチナミニが518 枚、プラチナスポットが1830枚、パラジウムが0枚。 【NYプラチナは米JOLTS求人件数の減少や金堅調が支援】 プラチナは米雇用動態調査(JOLTS)求人件数の減少や金堅調が支援要因になっ た。米JOLTS求人件数の減少で労働市場の逼迫が大幅に緩和し、米連邦準備理事会 (FRB)の利下げ見通しが強い。また中国は11月4〜8日に開催する全国人民代表 大会(全人代)常務委員会で、経済支援に向け今後数年間で国債など10兆元超の追加 発行を承認することを検討している。米大統領選挙でトランプ前大統領が勝利した場 合、財政出動をさらに拡大することが予想されるという。一方、欧州連合(EU)は、 中国製の電気自動車(EV)に対する関税を最大45.3%まで引き上げることを決定 した。中国の対抗措置を確認したい。 プラチナ先限は7月18日以来の高値5188円を付けた。ニューヨーク高と円安が 支援要因になった。円相場は1ドル=153円台前半で円安が一服した。 【ロコ・チューリッヒ(ドル建て現物相場)】 プラチナのドル建て現物相場は、もみ合い。朝方の1050.65ドルから、ドル安 を受けて堅調となったが、利食い売りに上値を抑えられた。 午前11時現在、プラチナは1050.20ドル、パラジウムが1211.27ドル で推移。前営業日の大引け時点はプラチナが1046.79ドル、パラジウムが 1228.26ドル。 MINKABU PRESS
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