再送:海外市況サマリー(1日)

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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海外主要銘柄の中心限月の相場表(限月、終値、前営業日比)
NY金     2024/12 2,749.2   -0.1  シカゴ大豆  2025/ 1   993.75   -0.75
NY銀     2024/12 3,268.1  -11.5  シカゴコーン 2024/12   414.50   +3.75
NYプラ    2025/ 1 1,002.9  + 3.0  NY原油   2024/12    69.49   +0.23
NYパラ    2024/12 1,108.80 +2.80  ドル・円               153.01   +0.99
*ドル・円は日本時間の午前5時30分現在。
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◎NY外為=ドル円は153円水準で終了
 NY為替市場は、米雇用統計で非農業部門雇用者数(NFP)が1.2万人増と予想
外に弱い内容となったことから、発表直後は米国債利回りの急低下と伴にドル売りが強
まった。ドル円も151円台に急速に下落する場面も見られたものの、売りが一巡する
と買い戻され、逆にドル買いが強まった。
 NFPについては、ハリケーンとボーイングのストの影響が出た可能性が高い。通常
であればドルにとって大きなダメージとなる報告で、FRBの大幅利下げの可能性も議
論されそうなところではあるが、特殊事情ということもあり、市場も今回はやり過ごし
た模様。エコノミストからは、ハリケーンやスト、そして更なる調整の影響がなくて
も、10月のNFPは13万人程度だったとの推計も出ていた。
 弱い米雇用統計を受けても、市場は来週のFOMCは0.25%ポイントの利下げで
確実視している。「FRBはこの数字に目を通すだろうが、米大統領選の結果の方が遥
かに重要であることから、この数字でFRBがシナリオを変えることはない」といった
コメントも聞かれた。
 投資家は、来米大統領選の投票を前にリスクヘッジを活発化させていた模様。オプシ
ョン市場ではドルの変動に対するヘッジ価格が、パンデミックが衝撃を与えていた20
20年4月以来の高値に上昇。ドルの1週間物インプライド・ボラティリティは選挙に
向けて急上昇している。
◎NY貴金属=プラチナを除き総じて続落、ドル堅調で買い続かず
 ニューヨーク金は総じて小幅続落。
 金12月限は小幅続落。時間外取引では、9月の米雇用統計の発表を控えるなか、現
物相場の堅調な値動きから買い戻し先行もようとなった。欧州時間に入り、上げ幅を拡
大し、一時18ドル高まで上昇。日中取引では、9月の米雇用統計が弱気の数字とな
り、ドル安からジリ高となった。10月のISM米製造業景気指数も事前予想を下回っ
たが、反発の動きはドルが下値堅く推移から序盤で一巡となった。前日の急落でテクニ
カル面から売りが出やすく、前半からドル高に戻ると上げ幅を削る動きとなった。一段
安にはならなかったが、後半から終盤も戻り売り優勢となり、小安く引けた。
 銀12月限は時間外取引では自律修正高となり、欧州時間になり、15セント程度の
上げ幅で推移。日中取引は上げ幅を削り、続落。
 プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナが小反発。パラジウムは小幅続落。
 プラチナ1月限は小反発。時間外取引では、一時1000ドル台を回復したが、戻り
売りで上げ幅を削り、欧州時間ではかろうじてプラスサイドを維持した。日中取引で
は、弱気の米雇用統計発表後から地合いを引き締め、1010ドルを試すまで上昇とな
った。金、銀が反落となると、あっさりと上げ幅を失う動きとなった。米国株が大幅高
となったことが支援材料。投機家などからの利食い売りもあったが、引けにかけて買い
優勢。
 パラジウム12月限は時間外取引は一時17ドル高を超える反発となった。日中取引
は他貴金属の戻り売り圧力の強さが警戒され、小幅安となった。
◎LME=アルミは反落、銅・ニッケルは欧米の株高を好感し反発
 アルミ3カ月物は反落。2622ドルで小幅続伸で取引を開始。銅の反発を好感し、
前日の高値2650ドルを上抜き2654ドルまで上げ幅を拡大。銅、ニッケルが一段
高となったが銅、ニッケルほど値頃感がなく、上げ幅を削り、一時2582ドルまで下
落し、10月18日以来の安値をつけた。下値を切り上げ、2600ドルで取引を終え
た。
 銅3カ月物は反発。9568ドルで反発して寄り付いた。9521ドルで買い拾わ
れ、マイナスサイドに沈むことなく、堅調に推移。アジア株は概ね軟調に推移したが、
欧州株は9月の米雇用統計の発表を控えるなか、自動車株などが買われ堅調に推移した
ことを好感し、上げ幅を拡大した。9月の米雇用統計が弱気の数字となり、米国株が大
幅反発となり、リスクオンの動きが強まり、9600ドル台で一段高となった。10月
29日以来の高値となる9629.50ドルまで上昇。ドルが売り一巡後に反発したこ
とから上げ幅を縮小したが、堅調に引けた。
◎NY原油=小幅続伸、時間外取引の上げ幅の大半を失う
 ニューヨーク原油は小幅続伸。
 イランがイスラエルに対する再報復反撃する準備をしていることが報じられたことや
10月の中国の財新製造業PMI(購買担当者景気指数)が予想を上回ったことで、時
間外取引で上昇してさらに戻り高値を更新したが、この日発表された10月の米雇用統
計で非農業部門雇用者数(NFP)が1.2万人増と予想を大きく下回ったことで、米
株高にも関わらず米国の時間帯には高値から大きく崩れる展開となった。下げ出すと週
末を控えた手じまい売り圧力が増して下げ足が加速された。
 改質ガソリンはまちまち、期近は下落。ヒーティングオイルは総じて続伸。原油が高
値から大きくく崩れたことに追随して、とくにガソリンは期近からプラスサイドを維持
できなかった。
◎シカゴ大豆・コーン=大豆は総じて小反落、コーンは総じて続伸
 大豆は総じて小反落。
 米農務省(USDA)発表のデイリー報告でさらに大豆や大豆油の大口輸出成約が報
じられたことに支援されたものの、米国産の収穫進展圧力に加えて、南米産地が雨勝ち
の天気に圧迫されて結局は小幅安で引けた。

 コーンは総じて続伸。
 米農務省(USDA)発表のデイリー報告でさらに大量の輸出成約が報じられたこと
で地合いを強めた。ただ米国産の収穫進展圧力に加えて、南米産地が雨勝ちの天気にな
っていることで、上げ幅は抑えられた。それでも小安く引けた大豆や小麦に比べると地
合いは強かった。

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