貴金属は、続落して寄り付く見通し。金と銀はニューヨーク安と円高を受けて売り優 勢となろう。プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナがニューヨーク安と円高を受けて 軟調となろう。 午前8時10分現在の現物相場は前営業日の引け時点と比べ、金は20.20ドル安 の2736.42ドル、銀が36セント安の3244セント、プラチナが9.89ドル 安の982.40ドル、パラジウムは36.31ドル安の1075.47ドル。 午前8時10分現在のドル・円相場は1ドル=152.13/15円で、前営業日の 大引け時点から0.35円の円高。 先限の寄り付き目安は、金が1万3445円前後、銀は163.0円前後、プラチナ は4780円前後、パラジウムは5600円前後。 【NY金は予想以下の米雇用統計も売り優勢】 金はきのうの海外市場では、ドル高再開を受けて戻りを売られた。 金は米大統領選前の手じまい売りが圧迫要因になった。10月の米雇用統計による と、非農業部門雇用者数は前月比1万2000人増だった。市場予想の11万3000 人増を大幅に下回り、2020年12月以来の最小の伸びとなった。失業率は4.1% で前月と変わらず。10月の米ISM製造業景気指数は46.5と、前月の47.2か ら低下し、2023年7月以来の低水準となった。50を7カ月連続で下回った。9月 の米製造業新規受注は前月比0.5%減少し、市場予想と一致した。米連邦準備理事会 (FRB)の利下げ見通しに変わりはないが、米大統領選を控えて手じまい売りが出 た。 米大統領選について、賭け市場の「ポリマーケット」では共和党候補トランプ氏の勝 率は57%、民主党候補ハリス氏は43%となっているが、世論調査では、両氏の支持 率は全国および激戦州でほぼ拮抗している。 銀はきのうの海外市場では、ドル高再開や金軟調を受けて戻りを売られた。 【NYプラチナはドル高再開や金軟調が圧迫】 プラチナはきのうの海外市場では、ドル高再開や金軟調を受けて戻りを売られた。 プラチナはドル高再開や金軟調が圧迫要因になった。予想以下の米雇用統計で米連邦 準備理事会(FRB)の利下げ見通しに変わりはないが、米大統領選を控えて金に手じ まい売りが出た。また米大統領選の結果が中国の全国人民代表大会(全人代)に影響す る見通しであり、積極的に仕掛けにくい。 <今日の予定> ・中国サービス業購買担当者景況指数 2024年10月(財新) ・キャッシュレートターゲット公表(オーストラリア準備銀行) ・米貿易収支 2024年9月(商務省) ・米非製造業景況指数 2024年10月(ISM) MINKABU PRESS 東海林勇行
みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。