修正:NY原油市況=反発、トランプ次期政権による制裁強化を警戒

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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ニューヨーク原油(NYMEX)
              始 値     高 値   安 値   帳入値   前日比
  2024/12     71.87       72.88       70.66       72.36        + 0.67
  2025/01     71.41       72.41       70.27       71.96        + 0.72
  2025/02     70.93       71.97       69.93       71.57        + 0.73
  推定出来高        前日出来高      前日取組高 (前々日比)
     未入電              851,591             1,767,569    ( + 28,461)
                     帳入値  前日比
      ヒーティングオイル    2024/12     228.64    + 1.64
                            2025/01     229.64    + 1.51
         改質ガソリン       2024/12     205.36    + 1.82
                            2025/01     203.24    + 2.14
注:4本値は立会い取引終了までの値段で、立会い取引終了後の電子取引の値段は含み
  ません。電子取引が立会い取引までの高値および安値を更新した場合、相場表の高
  値および安値と市況内の相場表の4本値は異なります。
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 ニューヨーク原油の期近は反発。終値の前営業日比は期近2限月が0.67〜
0.72ドル高。その他の限月が0.65〜0.74ドル高。
 米大統領選で勝利したトランプ前大統領が、イランやベネズエラに対して敵対的な政
策をあらためて実行する可能性が意識されている。バイデン政権のもとで対イラン制裁
は形骸化し、対ベネズエラ制裁は緩和されているが、両国に対する石油制裁の強化が警
戒された。
 ハリケーン「ラファエル」が米メキシコ湾岸に接近していることも支援要因。米内務
省安全環境執行局(BSEE)によると、日量30万バレル規模の減産が発生してい
る。ただ、米国立ハリケーンセンター(NHC)によると、メキシコ湾を西へ移動して
いる「ラファエル」は米テキサス州や米ルイジアナ州には向かわず、熱帯性暴風雨へと
弱まった後は南下する見通し。
 10月の中国原油輸入量が日量1076万バレル規模と低調な推移が続いていること
も重し。中国当局は景気対策で経済の成長軌道を維持しようとしているものの、トラン
プ新政権との対立で中国経済が混乱するリスクが意識されている。
 時間外取引で12月限は70.66ドルまで軟化。ただ、通常取引開始後は買い戻し
が優勢となり、72.88ドルまで上げた。
 改質ガソリンとヒーティングオイルの期近は反発。原油高が手がかり。
今日の材料
・FOMCは市場予想どおり0.25%の追加利下げを決定
・トランプ新大統領はパウエルFRB議長の任期満了を許容へ=CNN
・プーチン露大統領、米国との関係を改善する準備は出来ている
・ペゼシュキアン・イラン大統領、米大統領選で誰が勝利しようとも違いはない
MINKABU PRESS
※相場表を修正しました。

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