NYプラチナ市況=続落、ドル高が圧迫

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
 プラチナ   (25/ 1)   955.4      960.6       940.8       943.5    -  4.7
         (25/ 4)   960.8     969.2       949.7       952.5    -  4.5
 パラジウム  (24/12)   944.50     958.00      927.00      932.00   -  8.90
         (25/ 3)   958.00     969.50      939.00      944.00   -  8.50
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
 プラチナ          24,368         28,735        88,887       (-    989)
 パラジウム          8,317          8,396        18,417       (+    283)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          43,958.19  +  47.21
     前日  154.54/56   1.0623/25   ・ナスダック         19,230.74  -  50.66
     本日  155.58/60   1.0561/63   ・10年米国債利回り      4.45  +   0.02
・NY原油  (24/12)   68.43 + 0.31  ・SPDR保有金残高    870.53  -   1.44
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 プラチナ系貴金属(PGM)は続落。前日比はプラチナが4.8〜4.5ドル安、中
心限月の1月限が4.7ドル安、パラジウムが8.90〜8.80ドル安、中心限月の
12月限は8.90ドル安。
 プラチナ系貴金属(PGM)は続落。中心限月の前日比はプラチナ1月限が3.5ド
ル安、パラジウム12月限は10.90ドル安。
 プラチナ1月限は続落。時間外取引では、ドル安を受けて買い戻されたが、ドル高が
再開すると、上げ一服となった。欧州時間に入ると、軟調となった。日中取引では、ド
ル高再開や金軟調を受けて売り優勢となった。
 パラジウム12月限はドル高再開や他の貴金属の軟調を受けて売り優勢となった。
 プラチナ1月限は時間外取引を948.6〜960.6ドルのレンジで推移し、前日
比0.6ドル高の948.8ドルとなった。1月限は高寄りしたのち、ドル安を受けて
買い戻されたが、ドル高が再開すると、上げ一服となった。欧州時間に入ると、軟調と
なった。
 日中取引では、予想通りの米消費者物価指数(CPI)を受けて956.2ドルまで
戻した。その後は、トランプトレードのドル高が再開したことや金軟調を受けて売り優
勢となり、9月9日以来の安値940.8ドルを付けた。
買い戻されて下げ一服となり、966.0ドルまで戻した。その後
は、ドル高や株安米国債の利回り上昇、を受けて戻りを売られると、時間外取引の安値
を割り込み、9月11日以来の安値945.5ドルを付けた。
 10月の米消費者物価指数(CPI)は前年比2.6%上昇した。家賃などの住居費
の上昇を背景に、伸びは前月の2.4%から加速したが、市場予想と一致し、12月の
米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ観測に変化はなかった。その後は、トラ
ンプトレードが再開し、プラチナの戻りは売られた。
 パラジウム12月限は、時間外取引を944.00〜951.50ドルのレンジで推
移し、前日比3.10ドル高の944.00ドルとなった。12月限は高寄りしたの
ち、ドル安を受けて堅調となったが、買い一巡後は上げ一服となった。欧州時間に入る
と、買い戻されたが、上げ一服となった。
 日中取引では、買い戻されて958.00ドルまで上昇したが、ドル高再開や他の貴
金属の軟調を受けて売り優勢となった。前日安値を割り込むと、テクニカル要因の売り
が出て9月9日以来の安値927.00ドルを付けた。
 12日のナイメックス指定倉庫在庫は、プラチナが前日比変わらずの13万9285
オンス、パラジウムは同変わらずの3万8531オンス。
今日の材料
・台湾中央銀行は、立法院に提出した報告書で、トランプ次期米大統領が掲げる通商政
策に危機感を示した。
・イングランド銀行の金融政策委員会のマン委員は、国内の高インフレはまだ克服され
ておらず一部で物価上昇圧力が強まる可能性があるとし、中期的には中銀予想を上回る
可能性が高いとの見方を示した。
・ドイツ連邦銀行のナーゲル総裁は、トランプ次期米大統領の掲げる関税引き上げが実
行に移されれば、ドイツの経済生産が1%押し下げられる可能性があるとの見方を示し
た。
・10月の米消費者物価指数(CPI)は前年比2.6%上昇した。家賃などの住居費
の上昇を背景に、伸びは前月の2.4%から加速した。インフレ鈍化に向けた進展は幾
分失速しているもようで、12月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ観測
に変化はないものの、来年の利下げペースは鈍る可能性がある。
・米ミネアポリス地区連銀のカシュカリ総裁は、インフレが下降トレンドにあると確信
しており、朝方発表された消費者物価指数(CPI)データがそれを「裏付けている」
と述べた。
・米ダラス地区連銀のローガン総裁は、インフレを不用意に再燃させないよう、連邦準
備理事会(FRB)は追加利下げを「慎重に」進めるべきという見解を示した。
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