金・銀午前=金が反発、現物高と円安で

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
【場況】
 金が反発。ドル建て現物相場の上昇と円安を受けて買い優勢で始まった。その後は、
円安を受けて堅調となったが、ドル建て現物相場の戻りを売られると、上げ一服となっ
た。銀の商いは成立しなかった。
 午前11時2分現在の前営業日比は、金標準が93〜112円高、金ミニが52.5
〜118.0円高、ゴールドスポットが331円高、銀が出来ず。
 午前11時2分現在の出来高は、金が1万7013枚、金ミニが8578枚、ゴール
ドスポットが4284枚、銀が0枚。
【NY金はトランプトレード一服で買い戻される】
 金はドル高が圧迫要因になったが、トランプトレードが一服すると、買い戻されて下
げ一服となった。米共和党が下院選で過半数を獲得するとの見通しからトリプルレッド
のドル高となった。トランプ次期政権が公約をすべて実行するとの見方が強まった。ニ
ューヨーク市場では、米生産者物価指数(PPI)が予想以上となったが、トランプト
レードが一服すると、買い戻されて下げ一服となった。ただパウエル米連邦準備理事会
(FRB)議長が、経済情勢は「極めて良好」で労働市場の状況は底堅いとし、FRB
は利下げを急ぐ必要はないという見解を示すと、ドル高が再開した。CMEのフェドウ
ォッチで、12月の米連邦公開市場委員会(FOMC)の利下げ見通しに変わりはない
が、利下げ確率は60.6%(前日82.5%)に低下した。
 金先限は1万3004円まで上昇した。ドル建て現物相場の上昇と円安が支援要因に
なった。円相場は1ドル=156円台後半まで円安に振れた。
【ドル建て現物相場】
 金のドル建て現物相場は、上げ一服。きのうの海外市場では、トリプルレッドによる
ドル高が圧迫要因になったが、トランプトレードが一服すると、買い戻されて下げ一服
となった。アジア市場では、朝方の2565.79ドルから、ドル安を受けて6571
ドル台まで上昇したが、戻りは売られた。
 午前11時現在、金が2565.79ドル、銀は3038セントで推移。前営業日の
大引け時点は金が2554.74ドル、銀が2998セント。

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