●短期見通し穀物、供給圧力が強く戻り売り優勢=マーケットエッジ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 トウモロコシは、良好な輸出環境で安値修正が進んでいたが、改めて上値が重くなっ
ている。潤沢な供給量が確保され、需給緩和評価の上値圧迫が優勢になろう。ウクライ
ナ情勢の緊迫化で小麦主導の上昇には注意が必要だが、黒海からの輸出が止まるような
ことがなければ、影響は軽微だろう。チャートは435セント水準でダブルトップを形
成している。まずは410セント割れが打診される見通し。
 大豆は、良好な輸出環境、植物油相場高で地合を引き締めていたが、戻り売り優勢に
なっている。今後も輸出動向次第で上振れリスクを抱えるが、輸出の勢いが鈍化し始め
ている。米国では収穫作業が終わったが、潤沢な供給環境で先高感の形成は難しい。修
正高の有無の目線になる。世界的にバイオ燃料政策が大きく揺れ動いていることに注意
が必要だが、950〜1000セント水準にレンジが切り下がる見通し。
(マーケットエッジ・小菅 努)

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