[今夜の視点]海外原油=足元の不透明感を織り込むなら続伸へ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 今晩の海外原油は続伸か。ウクライナ軍が西側の長距離ミサイルをロシアに向けて発
射し、ロシアとウクライナの国境付近だけでなく、ロシア深部がウクライナ軍によって
狙われるようだと、ロシアは米国などに報復すると宣言している。世界最大級の産油国
であるロシアと北大西洋条約機構(NATO)の武力衝突が本格化するリスクを織り込
もうとするならば、戻りを試す余地がありそうだ。バイデン政権の末期にロシアとの対
立が再び相場を押し上げるのか注目したい。
 また、欧州最大級のヨハン・スヴェルドルップ油田の生産停止も懸念要因である。こ
の油田の電源喪失の背景は不明だが、今週は欧州の海底ケーブルが次々と切断される事
件が発生しており、油田の停電と全く無関係であるようにも見えない。ヨハン・スヴェ
ルドルップ油田の停電が長引くリスクは想定しておくべき。
<今夜の予定>
◆ ユーロ圏 ◆
【経済】18:00 国際収支 2024年9月(ECB)
【経済】19:00 消費者物価指数 2024年10月確報(EUROSTAT)
◆ イギリス ◆
【納会】--:-- WTI原油 2024年12月限(ICE EUROPE)
◆ アメリカ ◆
【経済】22:30 住宅着工・許可件数 2024年10月(商務省)
【工業】11/20 06:30 週間石油統計(API)
◆ カナダ ◆
【経済】22:30 消費者物価指数 2024年10月(カナダ統計局)
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