きょうはドル買いが強まる中、ポンドドルは売りが優勢となり、1.26ドル台半ばに下落している。きょうは英消費者物価指数(CPI)が発表になっていたが、予想を上回る内容でインフレ懸念が依然として根強いことを示した。特に英中銀が気にしているサービスインフレは前年比5.0%に上昇している。ポンドドルは発表直後こそ上昇の反応を示したものの、ドル高の流れに呑み込まれている。ただ、対ドルでは下落しているものの、ポンドは対ユーロでは上昇。 インフレ警告が相次ぐ中、英中銀は金利を高水準に維持する可能性が高いとの見方も出ている。英インフレ上昇と、トランプ氏の貿易関税や税制政策に起因する世界的なインフレ圧力により、英中銀の金利は長期間に渡って高水準で推移し続ける可能性が高いという。それに加えて、リーブス英財務相が打ち出した予算措置により、物価上昇圧力はさらに高まる可能性があるとも付け加えた。 金利の高止まりは企業に大きな圧力を与え、設備投資を躊躇させ、市場の不確実性に耐えるために企業は負債戦略を適応させる必要がある。労働党政権はインフレ圧力を管理しながら信用供与を改善するための集中的な取り組みが必要だという。 *英消費者物価指数(CPI)(10月)16:00 結果 0.6% 予想 0.5% 前回 0.0%(前月比) 結果 2.3% 予想 2.2% 前回 1.7%(前年比) 結果 3.3% 予想 3.1% 前回 3.2%(コア・前年比) 結果 5.0% 予想 4.9% 前回 4.9%(サービス・前年比) GBP/USD 1.2646 GBP/JPY 196.53 EUR/GBP 0.8324 MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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