金・銀午前=金が続伸、NY高を引き継ぐ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
【場況】
 金が続伸。円高を受けて売り優勢で始まった。その後は、ドル建て現物相場の堅調を
受けて押し目を買われた。銀は夜間取引で先限が上昇した。
 午前11時2分現在の前営業日比は、金標準が54〜70円高、金ミニが16.0円
安〜59.0円高、ゴールドスポットが342円高、銀が1.0円高。
 午前11時2分現在の出来高は、金が1万8000枚、金ミニが7528枚、ゴール
ドスポットが3103枚、銀が2枚。
【NY金はウクライナ情勢に対する懸念が支援】
 金はロシアが新型ミサイルでウクライナを攻撃したことが支援要因になった。ウクラ
イナは大陸間弾道ミサイル(ICBM)としたが、ロシアは新型の中距離ミサイルと発
表した。ロシアのプーチン大統領は国営テレビで放送された国民向けの演説で、ロシ
ア・ウクライナ戦争は世界規模の紛争にエスカレートしつつあると述べ、ロシアは反撃
する可能性があると警告した。
 米新規失業保険申請件数は、前週比6000件減の21万3000件と、4月以来の
低水準となった。市場予想は22万件。10月の米中古住宅販売戸数は年率換算で前月
比3.4%増の396万戸だった。市場予想の393万戸を上回った。米シカゴ地区連
銀のグールズビー総裁は、連邦準備理事会(FRB)は追加利下げを実施しなければな
らないとの考えに支持を示すと同時に、利下げは一段と緩やかなペースで行う必要があ
ると改めて表明した。
 金先限は1万3364円まで上昇した。ニューヨーク高が支援要因になった。円相場
は1ドル=154円台前半の円高に振れた。銀先限は158.0円に上昇した。
【ドル建て現物相場】
 金のドル建て現物相場は、堅調。きのうの海外市場では、ロシアが新型ミサイルでウ
クライナを攻撃したことを受けて買い優勢となった。アジア市場では、朝方の
2669.08ドルから、地政学的リスクを受けて堅調となった。
 午前11時現在、金が2678.33ドル、銀は3086セントで推移。前営業日の
大引け時点は金が2661.76ドル、銀が3122セント。

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