【これからの見通し】ドル高圧力根強い、ドル指数は年初来高値更新 今週は根強いドル高の動きが続いている。トランプトレードがドル買い材料となるなかで、やや調整が入る展開がみられた。しかし、ウクライナ情勢が一段と緊迫化するなかで、リスク回避的なドル買いの動きが加わりドル買いが再び勢い付く状況となっている。リスク動向に敏感な豪ドルやNZドルに売り圧力が掛かりドル高に、また、地理的にウクライナやロシアに近いユーロ、ポンドなどにも売り圧力がみられている。ドル円には日銀の12月利上げ観測がでており、局面ごとに円買いが交錯するが、ドル買いの動きにブレーキをかけられている。一方的な円高進行とはなっていないようだ。週末にかけてのウクライナ情勢に不透明感が高いなかで、神経質な週末相場となろう。 この後の海外市場で発表される経済指標は、英小売売上高(10月)、ドイツ実質GDP確報値(第3四半期)、フランス・ドイツ・ユーロ圏・英国・米国などの製造業および非製造業PMI(速報値)(11月)、メキシコ実質GDP(第3四半期)、カナダ小売売上高(9月)、米ミシガン大学消費者信頼感指数(確報値)(11月)などが予定されている。一連のPMI速報値で各国の景況感の強弱感をチェックすることとなる。 発言イベント関連では、ラガルドECB総裁、デギンドスECB副総裁、ナーゲル独連銀総裁、ビルロワドガロー仏中銀総裁、シュナーベルECB理事などECB当局者らの講演イベント参加が相次ぐ。シュレーゲル・スイス中銀総裁がインフレについて講演、 ボウマンFRB理事がAIに関する討論会に出席する。 minkabu PRESS編集部 松木秀明
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