[今日の視点]貴金属=続落、NY安と円高で

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 貴金属は、続落して寄り付く見通し。金と銀はニューヨーク安と円高を受けて売り優
勢となろう。プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナがニューヨーク安と円高を受けて
軟調となろう。
 午前8時10分現在の現物相場は前営業日の引け時点と比べ、金は41.89ドル安
の2625.51ドル、銀が39セント安の3028セント、プラチナが17.23ド
ル安の938.20ドル、パラジウムは31.05ドル安の974.52ドル。
 午前8時10分現在のドル・円相場は1ドル=154.00/02円で、前営業日の
大引け時点から0.32円の円高。
 先限の寄り付き目安は、金が1万3050円前後、銀は151.1円前後、プラチナ
は4660円前後、パラジウムは5100円前後。
【NY金は利食い売りが圧迫】
 金はきのうの海外市場では、利食い売りが出て急落した。
 金は利食い売りが圧迫要因になった。米財務長官に著名投資家のスコット・ベッセン
ト氏が指名され、リスク選好の動きとなったことを受けて利食い売りが出た。ただ北大
西洋条約機構(NATO)のロブ・バウアー軍事委員長は、企業に対し、戦時シナリオ
に備えて生産・流通ラインを調整するよう求めた。今夜は緊急会合を開き、ロシアへの
対応を協議する。一方、イスラエルはレバノンの親イラン民兵組織ヒズボラと数日内に
停戦合意に至る可能性がある。中東情勢の行方も確認したい。
 銀はきのうの海外市場では、金急落につれ安となった。
【NYプラチナは金急落が圧迫】
 プラチナはきのうの海外市場では、金急落につれ安となった。
 プラチナは金急落が圧迫要因になった。米財務長官に著名投資家のスコット・ベッセ
ント氏が指名され、金に利食い売りが出た。ただドル安・株高に振れたことはプラチナ
の下支え要因であり、押し目買いが入るかどうかを確認したい。
<今日の予定>
・米ケース・シラー住宅価格指数 2024年9月(S&P)
・米新築住宅販売 2024年10月(商務省)
・米消費者信頼感指数 2024年11月(カンファレンスボード)
MINKABU PRESS 東海林勇行

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