シカゴコーン市況=軒並み続落、米関税引き上げが輸出に与える影響を警戒

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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              始 値   高 値   安 値   帳入値    前日比
  2024/12    424.25      425.75      417.75      420.00      - 4.75
  2025/03    432.50      434.00      425.50      428.00      - 5.00
  2025/05    439.25      440.75      432.75      435.25      - 4.50
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高(前々日比)
   先物       636,969        555,333       1,581,859 (- 55,742)
注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所から
電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払っ
ていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後4
時の数字です。
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*米気象庁発表の6−10日予報(12月2日−12月6日)
 コーンベルト西部の気温は平年を下回る〜平年並。雨量は平年を下回る〜平年並。
 コーンベルト東部の気温は平年を下回る。雨量は平年を下回る〜平年並。
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 コーンは軒並み続落。前日比は5.00〜1.25セント安。
 トランプ氏がメキシコとカナダからの輸入品に25%の関税を課すうえ、中国製品に
はさらに10%の課税する方針に言及したことを受けて主要輸出先であるメキシコへの
輸出不安が高まるなか売り優勢で運ばれた。この日の下落で12月限は今月15日の水
準まで一気に下落し、今月15日から19日にかけての上げ幅を相殺した。
 12月限は424.25セントで取引を開始。しばらく420セント台前半でもちあ
った後、欧州の時間帯終盤に地合いを引き締めて425.75セントの高値に浮上した
が、シカゴの時間帯を迎えると崩れた。終盤に417.75セントの安値に達した後に
買い戻されたが、戻り待ちの売りを受け、軟調に終了。
 ブラジル産地およびアルゼンチン産地の天気概況は以下の通り(民間気象会社の天気
概況及び予報を要約)。

<ブラジル南部のリオグランデドスル州およびパラナ州>
 この24時間は概ね降雨は発生せず。気温は平年並だった。

 26日は概ね降雨は発生せず、27〜29日は散発的な降雨が発生する見込み。一方
の気温は26〜28日は平年を上回り、29日は平年並〜平年を上回るだろう。
 ブラジル南部では11月後半を迎えてから降雨が続いておりコーン・大豆の生育に
適した生育環境となっている。
<ブラジル中部のマトグロッソ州、マトグロッソドスル州、ゴイアス州南部>
 この24時間は散発的な降雨が発生。気温は平年並だった。

 今週は縫製部で27日まで散発的な降雨が続く見込み。28〜29日は散発的な降雨
になるだろう。気温は11月29日まで平年並になるもよう。
 ブラジル中部では雨に恵まれコーン・大豆の作付および生育に適した環境が続く。

<アルゼンチン北部のコルドバ州、サンタフェ州、ブエノスアイレス州北部>
 この24時間は散発的な降雨が発生。気温は平年を上回った。
 今後は29日まで散発的または局地的な降雨が続くだろう。気温は27日まで平年並
〜平年を上回り、28〜29日は平年以下〜平年並の見込み。
 引き続きコーン・大豆の発芽・生育にとって好ましい状況が続いている。

<アルゼンチン南部のラパンパ州、ブエノスアイレス州南部>
 この24時間は散発的な降雨が発生。気温は平年を上回った。

 29日まで日は局地的または散発的な降雨となる見込み。一方の気温は27日までは
平年並〜平年を上回るが、28〜29日までは平年以下〜平年並となるもよう。
 アルゼンチン南部のコーン・大豆生育環境は引き続き良好を維持。
 シカゴ小麦は総じて反発。前日に今月14日以来の水準まで値を落とす続落となった
後で自律反発に転じた。ただ、ウクライナ情勢の緊張が高まりながらも米国産小麦輸出
への影響が限られていることから上げ幅は限られた。
 12月限は前日比3.75セント高の539.50セントで終了。
今日の材料
・ブラジル南部では週後半に降雨、土壌水分の改善が期待される。
・ブラジル中部では今週いっぱい、降雨が続く。
・アルゼンチン産地では北部、南部共に適時の降雨に恵まれ、コーン・大豆の生育
 環境は良好を維持。
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