海外市況サマリー(26日)

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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海外主要銘柄の中心限月の相場表(限月、終値、前営業日比)
NY金     2025/ 2 2,646.3  + 3.7  シカゴ大豆  2025/ 1    983.50  - 2.25
NY銀     2025/ 3 3,083.2  +17.1  シカゴコーン 2024/12    420.00  - 4.75
NYプラ    2025/ 1   929.9  -14.6  NY原油   2025/ 1     68.77  - 0.17
NYパラ    2025/ 3  989.50  +7.40  ドル・円                153.04  - 1.14
*ドル・円は日本時間の午前6時20分現在。
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◎NY外為=ドル円は一時152.90円台まで下落
 NY為替市場はドルの戻り売りが続き、ドル円は一時152.90円台まで下落し
た。感謝祭ウィークに入って、これまでの調整の動きが続いている。ドル円はこの日の
下落で21日線を割れとなり、152円付近にある200日線を試しに行くか注目され
る。
 ただ、金融政策の情勢に変化はなく、FRBは利下げの方向性は維持しているものの
ペースについては慎重になっている。日銀は12月か1月の追加利上げが有力視されて
いるものの、どちらになるかは不透明といった状況。
 政治情勢に関しては、トランプ次期大統領の関税強化による貿易摩擦への懸念は強
い。トランプ氏はメキシコとカナダからの輸入品に25%の関税を課すこと、また中国
製品にはさらに10%の課税を課す方針に言及した。トランプ氏は選挙中にすべての輸
入品に最大20%の関税を課し、中国製品には60%以上の追加関税を課す意向を示し
ていた。
◎NY貴金属=総じて反発、欧州時間のドル安で買い戻される
 ニューヨーク金、銀は反発。
 金2月限は反発。時間外取引では、トランプ次期米大統領の関税発言を受けて売り優
勢となったが、貿易摩擦に対する懸念が出ると、下げ一服となった。その後は、戻りを
売られたが、欧州時間のドル安を受けて買い戻された。日中取引では、ドル安を受けて
買い優勢で始まったのち、戻りを売られたが、米新築住宅販売戸数の急減を受けて押し
目を買われた。
 銀3月限は欧州時間のドル安や金堅調を受けて買い優勢となった。
 プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナが続落、パラジウムは反発。
 プラチナ1月限は続落。時間外取引では、トランプ次期米大統領の関税発言や貿易摩
擦に対する懸念を受けて売り優勢となったが、金の下げ一服が下支えになった。その後
は、戻りを売られたが、欧州時間に入ると、ドル安を受けて下げ一服となった。日中取
引では、米新築住宅販売戸数の急減が下支えになったが、ドル高再開を受けて戻りを売
られた。
 パラジウム3月限は欧州時間のドル安を受けて買い戻し主導で上昇した。
◎LME=反落、米輸入関税引き上げ懸念で軟調
 アルミ3カ月物は反落。2643ドルで取引を開始したところで値を落としながらも
買い戻され暫く2632ドルを支持線にもちあった。しかし欧州時間に入ると、軟化。
2620ドルを割り込んだところでもちあいに転じた後、ドル売りを受けて値位置を切
り上げたがトランプ氏が米大統領に就任した後の関税引き上げが警戒されて下値を探る
足取りを展開。終盤に2600.5ドルと今月18日以来の水準まで値を落とした後に
買い戻されたが、軟調に引けを迎えた。
 銅3カ月物は反落。8967ドルで軟調に取引を開始した後に浮上したものの、アジ
ア株の頭重い足取りを受けて戻り待ちの売りが出て、再び値を沈め、8950.5ドル
の安値を付けた。欧州時間にはイスラエルの停戦期待とドル売りの動きを受けて買いの
が増え、9072.5ドルまで浮上したが、トランプ次期米大統領政権による輸入関税
引き上げ懸念から軟化に転じ、マイナスサイドに転じて取引を終えた。

◎NY原油=続落、イスラエルとヒズボラの停戦は27日に開始か
 ニューヨーク原油25年1月限は続落。
 パレスチナ自治区ガザ侵攻を続けるイスラエルと、その対抗勢力であるレバノンのイ
スラム組織ヒズボラが60日間の一時停戦を開始する見通しとなったことが重し。まだ
正式な発表はないものの、報道によると双方は停戦条件に合意しており、現地時間の
27日午前から停戦合意が実行される見通し。ただ、停戦合意についての報道が飛び交
うなかでも、双方は引き続き攻撃を続けている。
◎シカゴ大豆・コーン=大豆期近・コーンは下落、米関税引き上げ懸念で
 大豆は期近の中心限月が反落、他は続伸。
 1月に米国はトランプ次期政権の誕生を控えるなか、トランプ氏が中国製品に向けて
更に10%の課税を行う方針を示したことで対中関係悪化懸念が強まり売り優勢となっ
た。ただ、好調な輸出やドル安が3番限以降の買い支援要因となり、期近2本以外は前
日に続いて堅調で終えた。

 コーンは軒並み続落。
 トランプ氏がメキシコとカナダからの輸入品に25%の関税を課すうえ、中国製品に
はさらに10%の課税する方針に言及したことを受けて主要輸出先であるメキシコへの
輸出不安が高まるなか売り優勢で運ばれた。この日の下落で12月限は今月15日の水
準まで一気に下落し、今月15日から19日にかけての上げ幅を相殺した。

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