シカゴコーン市況=期近から反発、輸出需要で期近から堅調

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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              始 値   高 値   安 値   帳入値    前日比
  2024/12     416.00      423.50      415.00      423.00      + 7.25
  2025/03     428.00      433.75      427.25      433.00      + 5.00
  2025/05     434.50      440.50      434.50      439.75      + 4.50
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高(前々日比)
   先物        未入電         494,908       1,520,066 (- 25,830)

注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所から
電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払っ
ていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後4
時の数字です。
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*米農務省(USDA)発表の週間純輸出成約高(11月21日までの週)
 コーン:113万0100トン(事前予想レンジ:80万〜200万トン)
 小 麦: 36万6800トン(事前予想レンジ:20万〜 60万トン)
*米気象庁発表の6−10日予報(12月3日−12月7日)
 コーンベルト西部の気温は平年を下回る〜上回る。雨量は平年を下回る〜上回る。
 コーンベルト東部の気温は平年を下回る。雨量は平年を下回る〜平年並。
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 コーンは期近から反発。前日比は0.75〜7.25セント高。中心限月の3月限は
5.00セント高の433.00セント。
 米農務省(USDA)の週間輸出成約高の高水準となり、年度累計でも前年同期を
33%も上回っていることが好感された。またこの日受渡通知開始日を迎えた12月限
が上昇したことも期近から支援した。米太平洋北西部積みの輸出価格がブラジル産に対
して割安となっており、アジア勢の引き合いが強いとの指摘も聞かれた。
 南米産地とは逆に南アフリカの減産見込みも支援材料となった。
 なお、この日12月限が受渡通知開始日を控えたが、通知量は111枚だった。
 3月限は427.25〜433.75セントで推移して、430セントの節目を挟ん
だ値動きとなったが、引け際にこの日の高値を付けた。
 米農務省(USDA)が発表した11月21日までのコーン週間純輸出成約高は
113万0100トンと、前週の149万4600トンを下回った。
 今年度の累計純輸出成約高は3245万89000トンと、前年同期の2445万
8500トンをおよそ33%上回っている。

 現地の予想によると、今年の南アフリカのメイズ(コーン)生産高見通しは1270
万トンと、前年比23%となる見込み。
 ブラジル産地およびアルゼンチン産地の天気概況は以下の通り(民間気象会社の天気
概況及び予報を要約)。

<ブラジル南部のリオグランデドスル州およびパラナ州>
 アルゼンチンからの前線の移動で降雨が発生しているが、来週にかけてもさらに複数
の前線の通過で降雨が見込まれる。おおむね生育には適した天気となるが、一部では洪
水が発生する可能性もある。
<ブラジル中部のマトグロッソ州、マトグロッソドスル州、ゴイアス州南部>
 降雨が続いているが、ここ数日間は極めて局地的なものにとどまっている。しかし来
週にかけてさらに複数の前線の通過が見込まれるため、おおね生育には適した天気が続
きそうだ。

<アルゼンチン北部のコルドバ州、サンタフェ州、ブエノスアイレス州北部>
 雨勝ちの天気が続ているが、12月2日までは南部に比べて多雨傾向が続きそうだ。
ただより散発的なものに変わりそうだ。

<アルゼンチン南部のラパンパ州、ブエノスアイレス州南部>
 雨勝ちの天気となるが、一部の土壌水分が不足している地域はさらに降雨を必要とし
ている。
 シカゴ小麦は総じて小幅続落。この日発表された週間輸出成約高が36万トン台と低
調だったうえ、ロシアの今年度(7月〜)ここまでの小麦輸出が累計で2530万トン
と、前年同期を170万トンも上回ったことが嫌気された。一方、米国産地の厳しい寒
波により下値も支えられた。この日受渡通知開始日を迎えた12月限は105枚の通知
量があり、下げ幅が大きくなった。
 中心限月の3月限は前日比0.50セント安の548.00セント。

*米小麦産地の天気概況は以下の通り(米農務省の天気概況及び予報を要約)

 米プレーンズでは、降雨がなく平年を下回る気温となっている。ノースダコタ州の大
半で29日朝の最低気温が氷点下17℃を下回った。寒波の到来で冬小麦の生育には厳
しいものになりそうだ。
 フロリダ半島の寒冷前線により、米国南東部の南部地域では降雨となっているが、南
東部全域で30日朝に凍結の可能性がある。
今日の材料
・ブラジル南部では来週にかけてもさらに降雨が見込まれるが、一部では洪水の可能性
 も。
・ブラジル中部は来週も降雨に恵まれ生育に適した状態が続く見通し。
・アルゼンチン産地ではさらに降雨続くが、南部の一部乾燥した地域はさらに降雨を必
 要としている。
・今年の南アフリカのメイズ(コーン)生産高見通しは1270万トンと、前年比
 23%となる見込み。

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