NY金・銀市況=反発、米利下げ見通しに変わりなし

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
   金      (25/ 2)  2655.0     2667.9      2635.6      2659.6     + 11.2
          (25/ 4)  2675.3     2687.4      2656.2      2680.3     + 11.5
   銀     (25/ 3)  3182.5     3193.5      3132.0      3158.8     +  5.2
         (25/ 5)  3208.5     3218.5      3162.0      3184.8     +  5.5
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
  金           172,674       157,578       469,491        (+    627)
  銀           64,771        50,179       139,356        (+  2,507)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          44,642.52  - 123.19
     前日  150.07/09   1.0584/86   ・ナスダック         19,859.77  + 159.05
     本日  149.96/98   1.0563/65   ・10年米国債利回り      4.15  -   0.03
・NY原油  (25/ 1)   67.20 - 1.10  ・SPDR保有金残高    871.94  -   1.72
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 ニューヨーク金、銀は反発。前日比は金が9.4〜12.0ドル高、中心限月の2月
限が11.2ドル高、銀が3.2〜5.8セント高、中心限月の3月限は5.2セント
高。
 金2月限は反発。時間外取引では、米雇用統計の発表を控えて手じまい売りが出た
が、韓国の戒厳令の可能性を受けて下げ一服となった。欧州時間に入ると、もみ合いと
なった。日中取引では、米雇用統計で非農業部門雇用者数の伸びが予想通りとなり、手
じまい売りが出たが、米連邦準備理事会(FRB)の利下げ見通しに変わりはなく、押
し目を買われた。
 銀3月限は金堅調を受けて押し目を買われた。
 ニューヨーク金2月限は反発。時間外取引では2635.6〜2667.9ドルのレ
ンジで推移、前日比11.7ドル高の2660.1ドルとなった。2月限は高寄りした
のち、米雇用統計の発表を控えて手じまい売りが出たが、韓国の戒厳令の可能性を受け
て下げ一服となった。欧州時間に入ると、もみ合いとなった。
 日中取引では、米雇用統計で非農業部門雇用者数の伸びが予想通りとなり、手じまい
売りが出て2645.5ドルまで下落した。その後は、米連邦準備理事会(FRB)の
利下げ見通しに変わりはなく、押し目を買われ、2663.7ドルまで戻した。
 11月の米雇用統計によると、非農業部門雇用者数は22万7000人増となった。
市場予想の20万人増を上回ったが、失業率は4.2%に上昇した。おおむね予想通り
となるなか、12月の米連邦公開市場委員会(FOMC)の利下げ見通しに変わりはな
かった。
 ニューヨーク銀3月限は、時間外取引で3139.0〜3193.5セントのレンジ
で推移し、前日比13.9セント高の3167.5セントとなった。3月限は高寄りし
たのち、手じまい売りが出たが、金の急反発を受けて下げ一服となった。欧州時間に入
ると、上げ一服となった。
 日中取引では、米雇用統計で非農業部門雇用者数の伸びが予想通りとなったことや金
軟調を受けて3132.0セントまで下落した。その後は、米連邦準備理事会(FR
B)の利下げ見通しを受けて3179.0セントまで戻したが、ドル高に上値を抑えら
れた。
 12月5日のコメックス指定倉庫在庫は、金が前日比1万1817枚増の1784万
5155オンス、銀は11万6115オンス増の3億0667万3679オンス。

今日の材料
・ロシアのプーチン大統領は、来年後半にも同盟国ベラルーシの領土に新型の中距離弾
道ミサイル「オレシニク」を配備する可能性があると発表した。
・第3四半期のユーロ圏の労働生産性は引き続き低迷した。1人当たりの生産性は前年
同期比変わらず。労働時間当たりの生産性は前年同期比0.5%上昇と、域内総生産
(GDP)伸び率の約半分だった。
・国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長は、イランがウラン濃縮度を60%
にまで高めた高濃縮ウランの備蓄量を「著しく」増やすと発表した。
・11月の米雇用統計によると、非農業部門雇用者数は22万7000人増と、市場予
想の20万人増を上回り、小幅な伸びにとどまっていた10月から急回復した。10月
の雇用者数は1万2000人増から3万6000人増に上方改定され、9・10月分の
増加数は計5万6000人上方改定された。失業率は4.2%に上昇した。前月まで2
カ月連続で4.1%だった。
・米連邦準備理事会(FRB)のボウマン理事は、現実的なインフレリスクがなお存在
しているため、FRBは今後の利下げを判断するにあたり慎重を期す必要があるとの考
えを示した。
・米クリーブランド地区連銀のハマック総裁は、経済全体の状況は引き続き利下げペー
スの鈍化を示唆しているとし、連邦準備理事会(FRB)が利下げペースを緩める時期
に達したか、その時期に近づいている可能性があると述べた。
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