[今日の視点]貴金属=金が反発、現物高と円安で

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 貴金属は、金が反発して寄り付く見通し。金はドル建て現物相場の上昇と円安を受け
て買い優勢となろう。銀はドル建て現物相場の下落を受けて売り優勢となろう。プラチ
ナ系貴金属(PGM)はプラチナがニューヨーク安を受けて軟調となろう。
 午前8時10分現在の現物相場は前営業日の引け時点と比べ、金は3.83ドル高の
2642.69ドル、銀が30セント安の3095セント、プラチナが11.08ドル
安の930.40ドル、パラジウムは15.73ドル安の958.50ドル。
 午前8時10分現在のドル・円相場は1ドル=149.93/95円で、前営業日の
大引け時点から0.17円の円安。
 先限の寄り付き目安は、金が1万2835円前後、銀は152.5円前後、プラチナ
は4500円前後、パラジウムは4700円前後。
【週明けの金は買い戻される】
 金は前週末の海外市場では、米雇用統計発表後に手じまい売りが出たが、米連邦準備
理事会(FRB)の利下げ見通しが下支えになった。
 金は米連邦準備理事会(FRB)の利下げ見通しが下支えになった。11月の米雇用
統計によると、非農業部門雇用者数は22万7000人増となった。市場予想の20万
人増を上回ったが、失業率は4.2%に上昇した。17〜18日の米連邦公開市場委員
会(FOMC)の利下げ見通しに変わりはなかった。ただドル高に振れたことに上値を
抑えられた。
 トランプ次期米大統領とウクライナのゼレンスキー大統領は、訪問先のフランス・パ
リでマクロン大統領の提案により3者会談を行った。ロシアのウクライナ侵攻を巡って
協議した。ゼレンスキー大統領は会談後、SNSに「我々は皆、この戦争ができるだけ
早く、公正な方法で終わることを望んでいる」などと投稿した。一方、シリアの反政府
勢力は、首都ダマスカスを掌握し、アサド大統領を追放したと国営テレビで表明した。
ロシア外務省はアサド大統領が辞任すると決定し、シリアから出国したと声明で明らか
にした。イスラエルは、シリアの首都ダマスカスでイランの研究者がミサイル開発を実
施していたとされる研究施設などを空爆した。週明けの金に買い戻しが入った。
 銀は前週末の海外市場では、金堅調を受けて押し目を買われたが、ドル高に上値を抑
えられた。
【NYプラチナはドル高が圧迫】
 プラチナは前週末の海外市場では、ドル高を受けて軟調となった。
 プラチナはドル高が圧迫要因になった。11月の米雇用統計によると、非農業部門雇
用者数は22万7000人増となった。市場予想の20万人増を上回ったが、失業率は
4.2%に上昇した。米連邦準備理事会(FRB)の利下げ見通しに変わりはなかった
が、来年の利下げの行方が不透明でドル高に振れた。
<今日の予定>
・国内総生産 2024年7-9月期2次速報 (内閣府)
・国際収支(経常収支) 2024年10月(財務省)
・中国消費者物価指数 2024年11月(国家統計局)
・中国生産者物価指数 2024年11月(国家統計局)
・米卸売在庫 2024年10月確報値(商務省)
MINKABU PRESS 東海林勇行

このニュースの著者

MINKABU PRESS

みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。