海外市況サマリー(11日)

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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海外主要銘柄の中心限月の相場表(限月、終値、前営業日比)
NY金     2025/ 2 2,756.7   +38.3  シカゴ大豆  2025/ 1   995.50   +0.75
NY銀     2025/ 3 3,296.7   +22.0  シカゴコーン 2025/ 3   448.25   -0.75
NYプラ    2025/ 1   950.8   + 1.7  NY原油   2025/ 1    70.29   +1.70
NYパラ    2025/ 3 1012.50  +30.90  ドル・円               152.56   +0.62
*ドル・円は日本時間の午前6時20分現在。
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◎NY外為=ドル円は152.50円台で推移
 NY為替市場、11月の米消費者物価指数(CPI)を受けドル買いが優勢となっ
た。FRBが注目しているコア指数は前年比で3カ月連続で3.3%の上昇、前月比で
は4カ月連続で0.3%の上昇となった。ディスインフレのさらなる進展は見られてい
ないが、インフレの再浮上も確認されてない。
 市場は来週のFOMCの動向を探っているが、0.25%ポイントの利下げ期待を裏
付ける内容と捉えている模様。今回の数字を受けて短期金融市場での利下げ期待に変化
はなく、CMEのフェドウォッチでは、利下げの可能性を88%と見積もっている。
 米国債利回りも下げの反応を見せる中、ドル円は152円台後半で伸び悩んだ。ロン
ドン時間に、日銀は日本の消費者物価に加速感が見られず、海外経済の不確実性も強ま
っている中で、追加利上げを急ぐ状況にはないと認識しているとの観測報道があった。
これを受け市場はさらに12月の日銀決定会合での利上げ期待を後退させており、1月
との見方にさらにシフトしている。
◎NY貴金属=軒並み上昇、予想通りの米CPIなどで
 ニューヨーク金、銀は続伸。
 金2月限は続伸。時間外取引では、買い戻されて堅調となったが、米消費者物価指数
(CPI)の発表を控えるなか、利食い売りなどが出て上げ一服となった。欧州時間に
入ると、ドル高を受けて軟調となった。日中取引では、予想通りの米CPIで来週の利
下げ見通しに変わりがないことを受けて押し目を買われた。その後は、カナダ中銀の大
幅利下げを受けて上値を伸ばした。
 銀3月限は予想通りの米消費者物価指数(CPI)や金堅調を受けて押し目を買われ
た。
 プラチナ系貴金属(PGM)は反発。
 プラチナ1月限は反発。時間外取引では、金主導の値動きとなるなか、戻りを売られ
た。欧州時間に入ると、ドル高に上値を抑えられた。日中取引では、予想通りの米消費
者物価指数(CPI)や金堅調を受けて押し目を買われた。
 パラジウム3月限は予想通りの米消費者物価指数(CPI)や他の貴金属の堅調を受
けて押し目を買われた。
◎LME=アルミ・銅はドル堅調が重石で小幅安、ニッケルは大幅反発
 アルミ3カ月物は小反落。2616ドルと小幅高で取引を開始。2625ドルまで上
昇したが、銅の軟化に追随し2576ドルまで下げる場面があった。その後は、銅が下
げ幅縮小に転じると、これに追随して引けにかけて戻り歩調となったが2600ドル台
を回復すると伸び悩み、プラスサイドを回復できずに終えた。
 銅3カ月物は小幅続落。9240ドルで取引を開始した後は上海株高を受けて浮上し
9314ドルの高値を付ける場面も見られたが、その後値位置を落とす足取りに転換。
ドルの堅調な値動きが重石となり9155.50ドルの安値を付けた。その後は米株が
方向性に欠ける足取りとなるなか9160〜9230ドルのレンジ内での高下にとどま
り、売り優勢で終了。11月の米消費者物価指数(CPI)が発表されたが、事前予想
通りでインパクトに欠け、9230ドルを超えていくほどの買い材料にはならず。
◎NY原油=続伸、EUのロシア追加制裁や中国の需要回復期待で
 ニューヨーク原油の2025年1月限は続伸。
 欧州連合(EU)がロシアに対する第15弾の追加制裁で合意し、ロシアの石油を積
載する「影の船団」が標的となることから、供給の混乱が警戒された。金融緩和によっ
て来年の中国景気が回復し、石油需要が増加すると期待されていることも引き続き支援
要因。ただ、石油輸出国機構(OPEC)は月報で、今年や来年の需要見通しを再び下
方修正した。
◎シカゴ大豆・コーン=大豆は軒並み続伸、コーンは期近が小反落も期先は続伸
 大豆は軒並み続伸。
 米農務省(USDA)の月例需給報告の発表を終えた後で玉整理基調が強まった。米
消費者物価指数(CPI)を受けた米追加利下げ見通しも買い支援要因となったが、大
口成約の発表はなく買い進むほどの材料は見当たらず1月限は引き続き11月21日以
来のレンジ内での高下となった。

 コーンは期近3限月は反落も他は続伸。
 3月限は前日発表された米農務省(USDA)月例需給報告での米需給引き締まり観
測が引き続き強気材料視されるなか、前日の高値を上抜き10月2日以来の高水準まで
上昇する場面も見られたが、429.50セントで取引を開始した12月5日以降、続
伸となり20セントを超える上げ幅を記録したことで転売が先行し、値を落とした。た
だ、4番限以降は堅調な足取りを維持。
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