シカゴ大豆市況=続落、ブラジル産生産高見通しの上方修正が圧迫

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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               始 値    高 値   安 値   帳入値    前日比
  2025/01      994.25       995.00      986.00      988.25      - 7.50
  2025/03     1002.00      1002.50      993.00      995.00      - 8.25
  2025/05     1012.75      1012.75     1003.50     1005.50      - 8.00
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高(前々日比)
   先物        未入電          354,474        909,118  ( - 1,134)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後
4時現在の数値です。
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*米気象庁発表の6−10日予報(12月19日−12月23日)
 コーンベルト西部の気温は平年並み〜上回る。雨量は平年を下回る。
 コーンベルト東部の気温は平年を下回る。雨量は平年を下回る〜平年並み。
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 大豆は続落。終値の前営業日比は8.25〜5.75セント安。中心限月の1月限は
7.50セント安の988.25セント。

 この日も米農務省(USDA)がデイリー報告で大口輸出成約を発表したものの、良
好な生育環境が続くブラジル産について、現地の複数の機関が生産高見通しを上方修正
したことが嫌気された。またドル高傾向や米株安も穀物とともにセンチメントを弱気に
傾けた。
 1月限は994.25セントで取引を開始。結局その直後に付けた995.00セン
トがこの日の高値となった。アジアの時間帯の時間外取引では990セント台前半でジ
リ安基調が続いた。欧州の時間帯の前半にいったん990セント台を割り込んだ後、一
時993セント台まで再び反発したが、米国の時間帯に入ると再び990セント台を割
り込み、後半にこの日の安値となる986.00セントを付けた。

<ブラジル中部のマトグロッソ州、マトグロッソドスル州、ゴイアス州南部>
 散発的な降雨が多くなり、おおむね生育に適した天気が続いている。来週にかけても
この傾向が続き、大豆の開花〜着ザヤ、コーンの生育進展にとっては好ましいものとな
ろう。

<アルゼンチン北部のコルドバ州、サンタフェ州、ブエノスアイレス州北部>
 北部や西部は低気圧による散発的な降雨で、生育には適した天気となっている。

<アルゼンチン南部のラパンパ州、ブエノスアイレス州南部>
 南部や中部の一部地域では乾燥している地域があり、コーンや大豆の生育にとってス
トレスになっている。来週にかけて気温は平年並みだが、まだ降雨を必要としている。
次の降雨は来週半ばとなる見込みだが、これもまとまったものとはならず、散発的なも
のとなろう。
 大豆製品は大豆油が反落、大豆粕も続落。ともに大豆の軟調地合いに圧迫された。ま
たともに12月当限は軟調納会となった。
 大豆粕1月限は前日比3.30ドル安の286.20ドル。
今日の材料
・ブラジルは南部、中部ともに生育に適した天気が続く見込み。
・アルゼンチンは北部では良好な生育環境も南部と中部の一部で乾燥している地域があ
 る。
・2024/25度のブラジル産大豆生産高見通しを1億6621万トンと、前回の
 1億6614万トンから小幅に上方修正−CONAB
・2025年ブラジル産大豆生産高見通しを1億6870万トンと、前回から100万
 トン上方修正=ABIOVE

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