【これからの見通し】米FOMCに焦点、その前にまず英インフレ指標をチェック 今日明日と、いよいよ今年の締めとなるイベントが待ち構えている。きょうはNY後半に年内最後の米FOMCの結果が発表される。市場では95.4%が25bp利下げを織り込んでいる(CMEフェドウォッチ)状況だ。先週来、25bp利下げの織り込みが浸透しており、結果自体に対する市場反応は少ないだろう。あとは、短期的なポジションの偏り次第で、調整が入る可能性はある。 焦点はパウエルFRB議長会見となろう。このところ、インフレが下げ止まりの動きを示しており、今後の利下げペースに対して慎重な姿勢が示されるようだと、改めてドルが買われる可能性があろう。また、メンバーの金利見通しに変化がみられるのかどうかも市場の関心事となっている。 それに先立って、ロンドン朝方には一連の英インフレ指標が発表される。注目の11月英消費者物価指数は前年比+2.6%と前回の+2.3%から上昇する見込み。コア前年比も+3.6%と前回の+3.3%から上昇する見込み。高止まりが警戒されるサービスインフレについては前年比+5.1%と前回の+5.0%から一段と上昇する見込みだ。あすの英金融政策委員会(MPC)ではほぼ政策金利据え置きが想定済みとなっており、インフレ指標の上振れとともにポンド買い反応がみられる可能性があろう。 その他の経済指標発表予定は、ユーロ圏消費者物価指数(確報値)(11月)、米MBA住宅ローン申請指数(12/07 - 12/13)、米経常収支(第3四半期)、米住宅着工件数・住宅建築許可件数(11月)など。ユーロ圏消費者物価指数は確報値であるため、市場の反応は限定的となりそうだ。 発言イベントでは、上記の米FOMC関連のほかにミュラー・エストニア中銀総裁、レーンECBチーフエコノミスト、ナーゲル独連銀総裁などの講演やイベント参加が予定されている。また、独連月報が公表される。米週間石油在庫統計が発表される。 minkabu PRESS編集部 松木秀明
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