●論点解説原油、強めの米GDPで売買交錯の意味=マーケットエッジ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 原油相場は70ドル水準で売買が交錯している。7〜9月期米国内総生産(GDP)
確定値は前期比年率3.1%増となり、改定値の2.8%増から大きく上方修正され
た。これは米経済の底固さを示したという意味では、原油相場にポジティブである。一
方、それは米連邦準備制度理事会(FRB)の積極的な利下げ対応は不要との見方を強
化し、ドル高が促されていることはネガティブである。この強弱評価の綱引きになって
いる。前日の米連邦公開市場委員会(FOMC)についても、FRBが景気に自信を示
したことはポジティブ、その影響で2025年の利下げは2回で十分との見方が示され
たことはネガティブになっている。1月限の取引終了で改めて売買が活発化するのかが
注目されるが、既にクリスマスまで1週間を切っており、積極的に売買を仕掛けること
が難しくなりつつある。
(マーケットエッジ・小菅 努)

このニュースの著者

MINKABU PRESS

みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。