海外市況サマリー(24日)

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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海外主要銘柄の中心限月の相場表(限月、終値、前営業日比)
NY金     2025/ 2 2,635.5   + 7.3  シカゴ大豆  2025/ 1   975.25   +5.75
NY銀     2025/ 3 3,028.3   + 9.4  シカゴコーン 2025/ 3   448.50   +0.75
NYプラ    2025/ 4   964.8   +13.3  NY原油   2025/ 2    70.10   +0.86
NYパラ    2025/ 3  953.30  +23.40  ドル・円               157.17   +0.03
*ドル・円は日本時間の午前6時20分現在。プラチナは4月限に変更
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◎NY外為=ドル円は157.10円台で推移
 NY為替市場、ドル円は156円台後半に下落したが、157円台前半に戻し、堅調
に推移。クリスマス・イブで動意薄の展開。ドル円は157円を挟み小動きとなった。
 先週のFOMCと日銀決定会合を通過して、投資家はドル円の上値にさらに強気にな
っている模様。東京時間に加藤財務相が「行き過ぎた動きには適切に対応。政府のスタ
ンスは従来から変わっていない」と述べたが、反応は一時的であった。投資家を円買い
に転向させるには高いハードルがあるとの指摘も出ていた。
 ドル円の上値に強気になっている背景には、日米金利差の縮小により長い時間がかか
るとの見方が広がっている点がある。一部のファンド勢は160−165円のレンジへ
の円安も想定し始めているという。
 ただ、年末年始は流動性が低下するため、万一為替介入が行われると値動きが大きく
なることから、いまは新たな円売りは仕掛けづらいとのコメントも出ていた。

 25日はクリスマスで海外市場が休場の中、植田総裁の講演が予定されており、市場
は注目している。先週の決定会合のハト派なトーンに調整の兆しがあるかを注視してい
るようだ。ただ、ドル円が下げの反応を見せたとしても、買いの好機と見なす可能性も
あるとの見解も出ている。

◎NY貴金属=軒並み上昇、米国債の利回り上昇一服などで
 ニューヨーク金は反発、銀は続伸。
 金2月限は反発。時間外取引では、押し目を買われた。欧州時間に入ると、ドル高に
上値を抑えられた。日中取引では、ドル高を受けて手じまい売りが出たが、米国債の利
回り上昇が一服すると、地合いを引き締めた。
 銀3月限は米国債の利回り上昇が一服したことや金の下げ一服を受けて押し目を買わ
れた。
 プラチナ系貴金属(PGM)は続伸。
 プラチナ4月限は続伸。時間外取引では、金堅調につれ高となった。欧州時間に入る
と、ドル高に上値を抑えられたが、買い戻されて堅調となった。日中取引では、株高な
どを背景に買い戻し主導で上値を伸ばした。
 パラジウム3月限は株高を受けて買い優勢となった。
◎LME=反発、クリスマス休場前の玉整理の買い戻しと世界的な株高で
 アルミ3カ月物は反発。2535ドルで堅調に取引を開始した後はアジア株の堅調を
受けて浮上したが2550ドルを抵抗線として意識する足取りとなった。その後、欧米
の株高を受けて値位置を切り上げ2570ドル台まで一段高となった。一時2575.
50ドルの高値を付けた後、クリスマスの休場を控えるなか転売が見られて値を落とし
たが、この日の高値圏で引けを迎えた。
 銅3カ月物は反発。8934ドルで小高く取引を開始。アジア株高を手掛かりに浮上
し、一時8988ドルまで浮上。クリスマスの休場を控え、新規買いは慎重ムードが強
く、9000ドル台が回復できず、その後は利益確定の売りが見られたが、欧米株高を
映した買いに支えられプラスサイドを維持して終えた。
◎NY原油=反発、来年の供給過剰懸念がやや後退
 ニューヨーク原油の2025年2月限は反発。
 米エネルギー情報局(EIA)の週報で、原油や石油製品の在庫の合計水準が減少傾
向にあり、目先の数カ月間はこの傾向が続くと想定されていることが相場を支えた。来
年の供給過剰懸念がやや後退している。今週27日発表のEIA週報でも原油在庫の取
り崩しが見通されている。来年、中国政府が過去最大となる3兆元規模の特別国債を発
行し、景気を刺激する計画であると伝わったことも買い手がかり。
◎シカゴ大豆・コーン=概ね上昇、クリスマス休場前で模様眺めの雰囲気
 大豆は概ね反発。
 大口成約の発表もなく新規の材料に欠けるうえ、クリスマスの休場を控えているため
全体的に模様眺めとなった。1月限は概ね前日の取引レンジでの高下にとどまり、堅調
で終えたものの前日の高値に達することはなく上昇に対する抵抗が強まっている可能性
を窺わせた。

 コーンは総じて小幅続伸。
 クリスマスの休場を控えて全体的に様子見の雰囲気が強く、限られたレンジ内での高
下となるなか、アルゼンチンの乾燥に対する警戒感から買い優勢となった。この日の3
月限の取引レンジは446.75〜448.75セントにとどまった。

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