シカゴ大豆市況=概ね反発、クリスマス休場前の玉整理基調のなか買い優勢に

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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              始 値   高 値   安 値    帳入値     前日比
   2025/01    968.25      975.75      966.00       975.25       + 5.75
   2025/03    974.50      981.75      971.75       981.25       + 5.75
   2025/05    982.75      990.25      980.25       990.00       + 6.00
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高 (前々日比)
   先物        125,651        214,781         869,037   (- 15,236)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後
4時現在の数値です。
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*米気象庁発表の6−10日予報(12月30日−1月3日)
 コーンベルト西部の気温は平年を上回る。雨量は平年を上回る。
 コーンベルト東部の気温は平年を上回る。雨量は平年を上回る。
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 大豆は概ね反発。前日比は5.00〜8.00セント高。

 大口成約の発表もなく新規の材料に欠けるうえ、クリスマスの休場を控えているため
全体的に模様眺めとなった。1月限は概ね前日の取引レンジでの高下にとどまり、堅調
で終えたものの前日の高値に達することはなく上昇に対する抵抗が強まっている可能性
を窺わせた。
 1月限は968.25セントで取引を開始した後、アジアの時間帯に966セントの
安値まで値を落とす場面が見られたが、買い戻されて970セント台を回復した後は、
概ね971〜974セントのレンジ内で高下。欧州の時間帯、シカゴの時間帯も同値圏
での高下が続き、引け間際に975.75セントまで値を伸ばし、ほぼ、この日の高値
で取引を終えた。
 ブラジル産地およびアルゼンチン産地の天気概況は以下の通り(民間気象会社の天気
概況及び予報を要約)。

<ブラジル南部のリオグランデドスル州およびパラナ州>
 局地的な降雨が発生。気温は平年以下〜平年並だった。

 今後は、25日は散発的な降雨となるが。26〜28日は局地的な降雨にとどまり沿
う。一方の気温は28日まで平年以下〜平年並にとどまるだろう。
 降雨が続いており、開花〜結実期を迎えている大豆や生育中のコーンの生育環境は
引き続き良好となっている。
<ブラジル中部のマトグロッソ州、マトグロッソドスル州、ゴイアス州南部>
 散発的な降雨が発生。気温は平年並だった。

 今週は28日まで散発的な降雨が続き、気温は28日まで平年以下〜平年並が見込ま
れる。
 ブラジル中部では適時の雨に恵まれきコーン・大豆の発芽および生育に適した環境
が続いている。この状況は少なくとも年末まで続く見通し。

<アルゼンチン北部のコルドバ州、サンタフェ州、ブエノスアイレス州北部>
 この24時間は局地的な降雨が発生。気温は平年以下〜平年並。
 今後は28日まで概ね降雨は発生しない見込み。気温は26日まで平年以下にとどま
るが27〜28日は平年以下〜平年並になるだろう。
 局地的ながら降雨が発生したことは慈雨となったが、来週半ばまでは少雨傾向が続く
見込み。

<アルゼンチン南部のラパンパ州、ブエノスアイレス州南部>
 この24時間は局地的な降雨が発生。気温は平年以下〜平年並だった。

 今後は28日まで概ね降雨は発生しないだろう。気温は26日まで平年以下、27〜
28日は平年以下〜平年並の見通し。
 アルゼンチン南部のコーン・大豆産地では前線に伴う降雨がほとんど見られず南東部
では乾燥の進行が懸念される。
 大豆製品は、クリスマスの休場を控えて玉整理基調が強まるなか大豆粕と大豆油のス
トラドルに絡んだ売買から大豆粕高の大豆油安で運ばれた。大豆粕は大豆の堅調も買い
支援要因になった。
 大豆粕1月限は前日比3.40ドル高の292.90ドルと290ドル台を回復し
た。
今日の材料
・ブラジル南部では適時の降雨を受け生育環境は良好を維持。
・ブラジル中部では降雨が続き良好な生育が続く。
・アルゼンチン産地北部では適時の降雨を受けコーン・大豆の生育環境は良好。
・アルゼンチン産地南部では降雨の発生が見られず乾燥懸念が高まる。
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