年末特有の手掛かり難な相場のなか、ややドル売り ドル円は158円台では上値重く=ロンドン為替概況 ロンドン市場は、年末特有の手掛かり難な相場となっている。今週は週央に元旦(ニューイヤーデー)があり、年末年始の取引に連続性が欠けている。また、今週末には米雇用統計は発表されず、1月10日の予定になっている。トランプ新大統領就任は1月20日だ。この時期は取引参加者が極端に少ないこともあり、値動きに一方向への持続性がみられていない。ドル円はロンドン朝方に158円台乗せとなる場面があったが、米債利回りの低下もあって、上値が重くなり157円台半ばへと反落している。ユーロドルは1.04台前半から半ばへ、ポンド円は1.25台後半から1.26台乗せへと振幅。ややドル高に調整が入る値動きとなっている。欧州株は高安まちまち。ユーロ円は164円台後半、ポンド円は198円台で方向感なく売買が交錯している。 ドル円は157円台後半での取引。ロンドン朝方に158.07近辺まで買われたが、158円台では上値を抑えられている。米債利回りの低下もあって、ロンドン中盤にかけて157.56近辺まで反落している。 ユーロドルは1.04台半ばでの取引。ロンドン序盤に1.0409近辺まで下押しされた後は、上昇に転じている。足元では高値を1.0451近辺に更新している。ユーロ円は週明けオセアニア市場で163.38近辺の安値をつけたあとは小高く推移。ロンドン朝方には164.90近辺まで買われた。その後は164円台後半での揉み合いが続いている。対ポンドでは目立った方向性を示していない。クノット・オランダ中銀総裁は「米国が関税を課せば、中国は安い商品をEUに送る可能性がある」「中国が欧州にデフレを輸出することになるかもしれない」と述べた。一方で、「7%の賃金要求は、インフレ目標2%への回帰と整合していない」とも述べている。 ポンドドルは1.26付近での取引。週明けオセアニア市場でつけた1.2560近辺を安値に、1.25台後半での揉み合いが続いた。ロンドン序盤には再度、1.2560台に軟化も、その後は1.2607近辺まで買われている。ポンド円は198円台で売買が交錯し、方向性に欠けている。ユーロポンドは0.8280台から0.83ちょうど付近で揉み合っている。 minkabu PRESS編集部 松木秀明
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