ドル買いが再燃、中国景気への不透明感などで ドル円は157円台=ロンドン為替概況 ロンドン市場は、ドル買いが再燃している。この日発表された財新中国製造業PMIが予想外の低下となったことが、中国景気先行きに対する不透明感を市場に広げている。先物が堅調だった欧州株も、売りに押されており、リスク回避的な動きとなっている。ドル円はアジア朝方に157.78近辺の高値をつけたあとは、売りが継続。ロンドン朝方には156.44近辺まで下押しされた。しかし、ロンドン時間に入るとドル買いの動きとともに157円台前半に買い戻されている。昨年末終値付近に戻した格好。ユーロドルは1.03台後半での揉み合いから下放れて1.0310台に安値を広げている。ポンドドルはユーロドル以上に軟調で、1.25台前半から1.24台前半へと下落。ドル指数は2022年以来の高値水準となっている。クロス円は総じて上値重く推移している。ユーロ円は163円台前半から162円台割れまで、ポンド円は197円台半ばから195円台半ばまで下押しされた。中国景気とともにトランプ政策への不透明感についても再認識されているもよう。 ドル円は157円台前半での取引。年明けアジア午前に157.78近辺まで買われたが、財新中国製造業PMIが予想外に低下したことを受けて中国株が急落、リスク回避の円買い圧力が広がった。ロンドン朝方には156.44近辺まで一時下落。その後はロンドン市場でドルが全面高となるなかで、ドル円も157円台前半へと買い戻されてきている。 ユーロドルは1.03台前半での取引。アジア時間には1.03台後半での揉み合いが続いたが、ロンドン時間に入るとドル買いに押されている。安値を1.0314近辺に広げている。2022年11月以来の安値水準に。ユーロ円は円高の動き。アジア午前の163.32近辺を高値に売られ、ロンドン序盤には161.97近辺まで一時下落。その後の戻りも162円台半ばで上値を抑えらえている。ただ、対ポンドではユーロ買いが優勢。 ポンドドルは1.24台前半での取引。アジア時間には1.25台前半で揉み合ったが、ロンドン時間に入ると全般的なドル買いの動きに押されている。足元では1.2430台へと安値を広げてきており、2024年4月以来のポンド安・ドル高水準となっている。ポンド円は円買いに押されており、197円台半ばからロンドン市場では195.50割れ水準まで下落している。ユーロポンドは0.8267近辺を安値に0.8301近辺まで上昇、ポンド売りが優勢になっている。本日発表された英経済統計では、12月ネーションワイド住宅価格が前月比+0.7%、前年比+4.7%といずれも市場予想を上回る伸び率となった。一方で、12月の英製造業PMI確報値は47.0と速報値47.3から予想外の下方改定となった。 minkabu PRESS編集部 松木秀明
みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。