ドル売り優勢、トランプが関税報道否定もドル高調整圧力根強く ユーロドル1.04台=ロンドン為替概況 ロンドン市場では、ドル売りが優勢。昨日の海外市場ではトランプ関税をめぐる報道でドル相場が乱高下した。一部報道で的を絞った関税政策を検討としたことがドル売りを強めたが、その後すぐにトランプ氏が自身の言葉でこれを否定、ドルが買い戻された経緯があった。ただ、ドル円は東京市場で158.40台まで高値を伸ばしたが、その後は売りに押されている。ユーロドルはロンドン市場で再び1.04台に上昇、ポンドドルも1.25台後半へと上昇している。ドル指数は年初のドル高の後は、3営業日連続で低下する流れとなっている。トランプ氏が関税報道を否定したものの、ドル高調整圧力は根強く残っているようだ。ドル円はロンドン市場で一時157.38近辺まで下落。ユーロドルは1.0434近辺、ポンドドルは1.2576近辺に高値を伸ばした。欧州株や米株先物は概ね堅調に推移。米債や英債利回りなどが上昇している。クロス円は売買が交錯も円安の動きが優勢。ユーロ円は164円台半ば、ポンド円は198円台乗せとなる場面があった。 ドル円は157円台後半での取引。東京市場では前日NY市場での買い戻しの流れを受けて一時158.42近辺まで高値を伸ばした。しかし、昼過ぎからは売りに押される展開となった。ロンドン序盤には157.38近辺に安値を広げた。その後は下げ一服も157円台後半までの動きにとどまっている。米10年債利回りは4.60%台に低下したあと、4.64%台へと上昇してきている。 ユーロドルは1.04台前半での取引。東京午前の1.0376近辺を安値に、ロンドン市場では1.0434近辺まで高値を伸ばしている。ユーロ円は163円台後半から164円台半ばでの振幅。足元では高値を164.55近辺に伸ばしており、円売り・ユーロ買いが優勢。対ポンドでは売買が交錯も、足元ではユーロ買いが優勢。12月ユーロ圏消費者物価速報は前年比+2.4%と前回の+2.2%から上昇も、市場予想通りの結果だった。ECB調査の消費者インフレ期待は1年、3年ともに前回から上昇した。ただ、短期金融市場での年内100bp程度の利下げ幅観測に特段に変化はみられていない。 ポンドドルは1.25台半ばでの取引。東京午前の1.2504近辺を安値に買われ、ロンドン序盤には1.2576近辺まで高値を伸ばした。ポンド円は197円台前半から198円台前半での上下動。足元では198円付近での取引と買いが優勢。ユーロポンドは0.8290付近から0.83台乗せ水準で売買が交錯しているが、足元ではややユーロ買いの動きとなっている。英経済指標は、東京朝方発表の既存店売上が上振れたが、ロンドン朝方の建設業PMIは冴えない結果だった。 minkabu PRESS編集部 松木秀明
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