【場況】 プラチナ系貴金属(PGM)は、プラチナが続伸。ニューヨークプラチナの大幅反発 を受け、ドル建て現物相場が950ドル台に上昇、1ドル=158円台前半の円安を強 材料に買い優勢で始まった。序盤、先限が80円超の上昇で推移。その後、ドル建て現 物相場が950ドル割れ、円が157.90円台に小反発で上げ幅を縮小。ただ50円 超の上げ幅を維持する限月が多く、堅調。 パラジウムの商いは成立しなかった。 午前11時19分現在の前営業日比は、プラチナが43〜61円高、プラチナミニが 52.5〜65.5円高、プラチナスポットが138円高、パラジウムが出来ず。 午前11時19分現在の出来高は、プラチナが8751枚、プラチナミニが891 枚、プラチナスポットが986枚、パラジウムが0枚。 【NYプラチナは本格的な上昇基調に入ったとの判断は時期尚早】 金とともに発会して日が浅いが12月先限が一代高値を更新した。円の先安感が強い ことは買い方にとって支援材料。ただドル建て現物相場が午前9時半頃から950ドル 割れとなっていることは気掛かり。前日のニューヨーク市場は金の反発に支援された面 もあり、本格的な上昇基調に入ったと判断するには時期尚早か。 プラチナ先限は夜間取引の中盤と日中取引の寄り付き直後に4821円の高値をつけ た。短期筋の利食い売りなでで4789円まで上げ幅を縮小した後、4790円台でも みあいとなっている。出来高はやや伸び悩み気味。 【ロコ・チューリッヒ(ドル建て現物相場)】 プラチナのドル建て現物相場は、反落。朝方、955.39ドルの高値をつけたが、 その後は売り優勢。いったん950ドル水準で買い支えられたが、9時半頃に950ド ル割れとなり、11時過ぎに945ドル台まで軟化。 午前11時20分現在、プラチナは947.61ドル、パラジウムが923.80ド ルで推移。前営業日の大引け時点は、プラチナが938.93ドル、パラジウムが 923.99ドル。 MINKABU PRESS
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