NYプラチナ市況=続伸、予想以下の全米雇用報告が支援

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
 プラチナ   (25/ 4)   975.5      987.9       971.4       983.7    +  7.0
         (25/ 7)   980.5     994.9       979.7       991.9    +  7.8
 パラジウム  (25/ 3)   928.50     939.00      914.00      928.40   +  0.40
         (25/ 6)   933.00     945.00      928.50      938.90   +  1.00
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
 プラチナ          27,022         34,190        84,617       (-  1,369)
 パラジウム          3,685          4,054        21,240       (+    335)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          42,635.20  + 106.84
     前日  157.97/99   1.0342/44   ・ナスダック         19,478.88  -  10.80
     本日  158.35/37   1.0316/18   ・10年米国債利回り      4.69  -   0.01
・NY原油  (25/ 2)   73.32 - 0.93  ・SPDR保有金残高    871.08      0.00
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 プラチナ系貴金属(PGM)は続伸。前日比はプラチナが6.6〜8.8ドル高、中
心限月の4月限が7.0ドル高、パラジウムが0.10〜1.00ドル高、中心限月の
3月限は0.40ドル高。
 プラチナ4月限は続伸。時間外取引では、金堅調につれ高となった。欧州時間に入る
と、ユーロ安に上値を抑えられた。日中取引では、予想以下の全米雇用報告や金堅調が
支援要因になったが、米国債の利回り上昇に上値を抑えられた。
 パラジウム3月限は他の貴金属の堅調を受けて押し目を買われた。
 プラチナ4月限は時間外取引を971.4〜987.9ドルのレンジで推移し、前日
比3.5ドル高の980.2ドルとなった。4月限は安寄りしたのち、金堅調につれ高
となった。欧州時間に入ると、ユーロ安に上値を抑えられた。
 日中取引では予想以下の全米雇用報告や金堅調を受けて押し目を買われ、986.9
ドルまで上昇した。その後は、米国債の利回り上昇に上値を抑えられた。
 12月の全米雇用報告によると、民間部門雇用者数は12万2000人増だった。伸
びは11月の14万6000人増から鈍化し、市場予想の14万人増を下回った。一
方、米新規失業保険申請件数は前週比1万件減の20万1000件と、11カ月ぶりの
低水準となった。市場予想は21万8000件だった。予想外に減少し、年初は労働市
場が安定していることを示唆した。トランプ次期米大統領の政策を巡る不透明感もあ
り、米国債の利回りが上昇した。
 パラジウム3月限は、時間外取引を923.00〜939.00ドルのレンジで推移
し、前日比0.50ドル高の928.50ドルとなった。3月限は高寄りしたのち、他
の貴金属の堅調を受けて買い優勢となった。欧州時間に入ると、ユーロ安を受けて上げ
一服となった。
 日中取引では、戻りを売られ、914.00ドルまで下落した。その後は、他の貴金
属の堅調を受けて931.00ドルまで戻したが、米国債の利回り上昇に上値を抑えら
れた。
 7日のナイメックス指定倉庫在庫は、プラチナが前日比変わらずの26万9972オ
ンス、パラジウムは同変わらずの3万8531オンス。
今日の材料
・11月の独小売売上高指数は前月比0.6%低下した。ブラックフライデーやサイバ
ーマンデーといったクリスマス前の販促効果が期待されたが予想外に減少した。市場予
想は0.5%増加だった。
・欧州中央銀行(ECB)は経済報告で、ユーロ圏の家計について、インフレで目減り
した資産を補填するため、貯蓄率が短期的に高止まりする可能性があるとの見方を示し
た。消費低迷が引き続き経済成長の重しになるとみられる。
・トランプ次期米大統領は、新たに導入を予定している関税に法的根拠を与えるため、
国家経済緊急事態の宣言を検討している。
・12月の全米雇用報告によると、民間部門雇用者数は12万2000人増だった。伸
びは11月の14万6000人増から鈍化し、市場予想の14万人増を下回った。
・米新規失業保険申請件数は前週比1万件減の20万1000件と、11カ月ぶりの低
水準となった。市場予想は21万8000件だった。予想外に減少し、年初は労働市場
が安定していることを示唆した。
・米連邦準備理事会(FRB)のウォラー理事は、インフレ率は2025年も引き続き
低下し、不確実なペースではあるもののFRBは追加利下げが可能になるはずだとの見
解を示した。
・11月の米卸売在庫は0.2%減と、前月発表された速報値と変わらずだった。市場
予想通りだった。自動車やコンピューター機器など耐久財の在庫が急減した。
・12月17〜18日の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨によると、当局者は
インフレが今年も引き続き減速する公算が大きいとの見解で一致した。
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