NYプラチナ市況=小幅続伸、英国の財政不安や金堅調で

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
 プラチナ   (25/ 4)   984.1      987.6       974.7       984.4    +  0.7
         (25/ 7)   992.3     995.0       983.9       992.3    +  0.4
 パラジウム  (25/ 3)   929.50     937.50      921.00      930.70   +  2.30
         (25/ 6)   939.50     946.50      935.00      941.30   +  2.40
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
 プラチナ          22,164         27,466        81,344       (-  3,273)
 パラジウム          2,449          3,793        21,304       (+     64)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          42,635.20  + 106.84
     前日  158.35/37   1.0316/18   ・ナスダック         19,478.88  -  10.80
     本日  158.11/13   1.0300/02   ・10年米国債利回り      4.69  -   0.01
・NY原油  (25/ 2)   73.92 + 0.60  ・SPDR保有金残高    871.08      0.00
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 プラチナ系貴金属(PGM)は小幅続伸。前日比はプラチナが0.5ドル安〜0.8
ドル高、中心限月の4月限が0.7ドル高、パラジウムが2.30〜2.50ドル高、
中心限月の3月限は2.30ドル高。
 プラチナ4月限は小幅続伸。時間外取引では、ドル高に上値を抑えられた。欧州時間
に入ると、英国の財政不安や金堅調を受けて押し目を買われた。日中取引では、米企業
の人員削減などを受けて戻りを売られた。売り一巡後は買い戻されて下げ一服となっ
た。
 パラジウム3月限はドル高に上値を抑えられたが、買い戻されて下げ一服となった。
 プラチナ4月限は時間外取引を977.0〜987.5ドルのレンジで推移し、前日
比1.0ドル高の984.7ドルとなった。4月限は高寄りしたのち、ドル高に上値を
抑えられた。欧州時間に入ると、英国の財政不安や金堅調を受けて押し目を買われた。
 日中取引では、米企業の人員削減やドル高を受けて戻りを売られ、974.7ドルま
で下落した。売り一巡後は買い戻されて下げ一服となり、987.6ドルまで上昇し
た。
 英10年国債利回りが2008年以来の高水準となるなか、財政不安が高まった。一
方、再就職支援会社チャレンジャー・グレイ・アンド・クリスマスによると、米企業が
2024年に発表した採用計画数は過去10年で最低となった。
 パラジウム3月限は、時間外取引を921.00〜934.00ドルのレンジで推移
し、前日比3.60ドル高の932.00ドルとなった。3月限は高寄りしたのち、ド
ル高に上値を抑えられた。欧州時間に入ると、英国の財政不安や他の貴金属の堅調を受
けて押し目を買われた。
 日中取引では、ドル高を受けて戻りを売られ、921.50ドルまで下落した。売り
一巡後は買い戻されると、時間外取引の高値を突破し、937.50ドルまで上昇し
た。
 8日のナイメックス指定倉庫在庫は、プラチナが前日比197オンス減の26万
9775オンス、パラジウムは同変わらずの3万8531オンス。
今日の材料
・英ポンドが売られ、2023年後半以来の安値を付けた。指標となる英10年国債利
回りも2008年以来の高水準に達した。英国の財政見通しに対する信頼が悪化する
中、利回りは今週だけで0.25%ポイント上昇している。
・ハレ経済研究所(IWH)の調査によると、ドイツでは昨年第4四半期の企業倒産件
数が2009年以降で最多を記録した。経済危機と高金利、エネルギー・賃金の上昇が
背景にある。
・国際的な再就職支援会社チャレンジャー・グレイ・アンド・クリスマスによると、米
国に拠点を置く企業が2024年に発表した採用計画数は2015年以来最低だった。
雇用の伸びが急激に鈍化したことが確認された。2024年発表の採用計画数は76万
9953件。前年比1.3%減少した。
・米フィラデルフィア地区連銀のハーカー総裁は、連邦準備理事会(FRB)は利下げ
を継続すると引き続き予想していると述べた。ただ、経済見通しを巡る不確実性が高ま
る中、直ちに利下げを実施する必要はないとの考えを示した。
・米ボストン地区連銀のコリンズ総裁は、見通しを巡りかなりの不確実性が存在するた
め、連邦準備理事会(FRB)は今後の利下げを慎重に進める必要があるという見解を
示した。
・イングランド銀行が公表した12月の意思決定者パネル調査によると、25年4月か
ら開始される雇用主の社会保障負担金の増加に対応して、英企業は値上げや人員削減を
見込んでいることが分かった。
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