[1月13日からの1週間の展望] −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 週間高低(カッコ内は日付) 1 月 6 日〜 1 月 10 日 始 値 高 値 安 値 帳入値 前週末比 ガソリン 先限 83,000 83,000( 6) 83,000( 6) 83,000 ±0 灯 油 先限 84,000 84,000( 6) 84,000( 6) 84,000 ±0 原 油 6月限 69,520 72,880( 9) 69,250( 6) 72,530 +2,850 ====================================== 1 月 6 日〜 1 月 9 日 <海外原油> 週間4本値 始 値 高 値 安 値 終 値 前週末比 NY原油 02 月限 74.05 75.29( 8) 72.84( 9) 73.92 -0.04 ブレント原油 03 月限 76.58 77.89( 8) 75.68( 9) 76.92 +0.41 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 10日 東京時間の午後3時15分現在 ドル・円 158.34 前週末比 0.64円の円安 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 【前週のレビュー】ニューヨーク原油2月限は70ドルの節目を挟んだもみ合い続く。 70ドル水準は心理的な側面だけではなく、9月10日の安値63.73ドルから10 月8日の高値76.41ドルまでの上げ幅のほぼレンジ中央(70.07ドル)に位置 しており、売り買いが拮抗する水準となっており、新たな材料なしには上下どちらにも 放れにくい状況とした。 【NY原油は75ドル達成】 前回の当欄の予想はやや外れて、ニューヨーク原油は上放れる展開となってきた。2 カ月以上続いたもみ合いレンジの上限である71ドル台半ばの水準を上抜けて、8日に は75.29ドルの戻り高値を付けた。しかしその後は75ドルの達成感から上値が重 くなり、高値もみ合いの様相となっている。本稿執筆時の10日午後の時点では74ド ル台前半で推移している。 チャート的には、昨年10月8日の高値76.41ドル、それを上抜けると、昨年4 月12日に付けた一代高値の80.14ドルが上値目標となる。レンジを抜けると、大 きく動く傾向がある原油相場だけに21日の2月限納会までにもうひと上げがあるかど うかに注目したい。 年末年始の上昇場面では、材料が日替わりメニューで買い口実視された感が強く、基 本的には75ドルを目指したファンドの意向を映した上昇という印象が強かった。直近 は米国を含んだ北半球の寒波が支援材料となっており、再び買い煽られやすい状況とな っている。 ただ14〜15日にかけて3つの月報が出るため、それで弱気の需給見通しが示され る可能性が高く、波乱含みと見ておきたい。 産油国側のニュースとしては、昨年12月の石油輸出国機構(OPEC)の産油量は 日量2646万バレルと、前月比同5万バレル減となった。減少は3カ月振りとなる。 OPECプラスが自主減産幅の縮小を延期しているうえ、アラブ首長国連邦(UAE) の産油量が油田のメンテナンスのため落ち込み、イランも減産している。一方、ナイジ ェリアは増産した。なおイランに関しては、トランプ氏の米大統領再就任以降、制裁強 化からこの減産傾向が続くとの見方が多い。 外部要因を見ると、ニューヨークダウ平均株価は12月上旬に付けた過去高値からは 反落しているものの、4万2000ドル台を維持してまだ高値もみ合いの範疇と言える 値動きとなっている。 ドルインデックスは高止まりが続いているが、直近は109ポイント台に乗せて、さ らに戻り高値を更新する可能性も出てきた。 【東京原油、ガソリンのテクニカル分析】 東京原油の6番限である6月限は、昨年12月中旬以降、おおむねボリンジャーバン ドの1シグマ(7万0790円辺り)を支持線とした上昇のバンドウォークが続いてい るが、直近3営業日は上値づかえ感も出てきている。 ガソリン先限は名目値で8万3000円の横ばいとなっている。 【NY原油のテクニカル】 ニューヨーク原油2月限は直近、ボリンジャーバンドの2シグマ(74.68ドル辺 り)を上回る強い上昇トレンドが続いていたが、75ドル台達成以降は上げ一服感が出 て来た。 <当面の予定> 13日【休日】成人の日 【経済】中国貿易収支 2024年12月(税関総署) 【経済】米財政収支 2024年12月(財務省) 14日【経済】国際収支(経常収支) 2024年11月(財務省) 【経済】対外及び対内証券売買契約等の状況 2024年12月(財務省) 【経済】景気ウォッチャー調査 2024年12月(内閣府) 【経済】米生産者物価指数 2024年12月(労働省) 【工業】米週間石油統計(API) 【工業】短期エネルギー見通し・月報(EIA) 15日【経済】マネーストック 2024年12月(日本銀行) 【経済】ユーロ圏鉱工業生産 2024年11月(EUROSTAT) 【経済】仏消費者物価指数 2024年12月確報(INSEE) 【経済】英消費者物価指数 2024年12月(国立統計局) 【経済】英小売物価指数 2024年12月(国立統計局) 【経済】英生産者物価指数 2024年12月(国立統計局) 【経済】米住宅ローン申請指数(MBA) 【経済】米消費者物価指数 2024年12月(労働省) 【経済】米製造業景況指数 2025年1月(ニューヨーク連銀) 【経済】米地区連銀経済報告・ベージュブック(FRB) 【工業】米週間石油統計(EIA) 【工業】石油輸出国機構(OPEC)月報 【工業】国際エネルギー機関(IEA)月報 16日【経済】企業物価指数 2024年12月(日本銀行) 【経済】小売業販売額 2024年11月確報(経済産業省) 【工業】原油・石油製品供給統計週報(石油連盟) 【工業】石油製品給油所小売価格調査(資源エネルギー庁) 【経済】ユーロ圏貿易収支 2024年11月(EUROSTAT) 【経済】独消費者物価指数 2024年12月確報(連邦統計庁) 【経済】英貿易収支 2024年11月(国立統計局) 【経済】英鉱工業生産指数 2024年11月(国立統計局) 【経済】英製造業生産指数 2024年11月(国立統計局) 【経済】米小売売上高 2024年12月(商務省) 【経済】米新規失業保険申請件数(労働省) 【経済】米輸出入物価指数 2024年12月(労働省) 【経済】米製造業景況指数 2025年1月(フィラデルフィア連銀) 【経済】米企業在庫 2024年11月(商務省) 17日【経済】対外及び対内証券売買契約等の状況 1月5日-1月11日(財務省) 【経済】中国住宅価格指数 2024年12月(国家統計局) 【経済】中国国内総生産 2024年10-12月期(国家統計局) 【経済】中国小売売上高 2024年12月(国家統計局) 【経済】中国鉱工業生産 2024年12月(国家統計局) 【経済】ユーロ圏国際収支 2024年11月(ECB) 【経済】ユーロ圏消費者物価指数 2024年12月確報(EUROSTAT) 【経済】英小売売上高 2024年12月(国立統計局) 【経済】米住宅着工・許可件数 2024年12月(商務省) 【経済】米鉱工業生産・設備稼働率 2024年12月(FRB) 【経済】米対米証券投資 2024年11月(財務省) 【商品】米建玉明細報告(CFTC) 【工業】全米石油堀削稼動数(米ベーカーフューズ) MINKABU PRESS *投資や売買については御自身の判断でお願いします。
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