穀物4品見通し=コーンは南米の乾燥懸念を受け底堅く推移

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
<大豆>
 シカゴ大豆3月限は年初の取引を1010セントで開始したが3日に急落となり、
1000セントを割り込んで以降、1000セントを上値抵抗線とする頭重い足取りが
続いている。
 アルゼンチンを中心に南米生産国で乾燥が続いていることが買い支援要因ながら、ト
ランプ米政権の誕生を控えるなか、輸入関税引き上げによる大豆輸出への影響が警戒さ
れている。ドル高傾向も重石となり、10日発表の米農務省(USDA)月例需給で南
米生産国の生産量予測に大きな修正がない限り、1000セントを上値抵抗線にしての
高下が続きそう。ただ、需給報告が予想外の強気の数字と評価されれば、1000セン
ト超えから一段高となる可能性はある。
<コーン>
 シカゴコーン3月限は年初の取引開始以降、450セントを下値支持線とする一方で
460セントが上値抵抗線として意識されるなかでのもちあいが続いている。
 米国では需給緩和が見込まれる一方、南米生産国ではアルゼンチンを中心に乾燥傾向
が強まっていることが買い支援要因となっている。ブラジル南部でも土壌水分の乾燥が
進行しているが、ブラジルの場合、後播種となるサフリーニャコーンの生産量が全体の
7割程度を占めるためブラジルの乾燥懸念は現時点では大豆に与える影響の方が大きい
ため値位置をさらに切り上げるほどの影響力には乏しく、目先は450〜460セント
中心のレンジ内での高下を継続か。
 ただ10日発表の米農務省(USDA)月例需給報告でアルゼンチン、ブラジルの生
産量見通しが下方修正されるようであれば460セントの上値抵抗線を突破する可能性
が高まる。
<小豆>
 取組はゼロの状態が続いている。依然として手出し難。
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