ドル円、株にらみの中で157円台に伸び悩む=NY為替

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
 NY時間の終盤に入ってドル円は157円台に値を落としている。米株式市場にらみの中、プラス圏に浮上したダウ平均が終盤に伸び悩んでいることで、ドル円も伸び悩む動きが出ている。

 本日の12月の米生産者物価指数(PPI)が予想下回り、インフレ再燃を懸念していた市場に安心感をもたらした。為替市場はドル売りで反応し、ドル円も一時157円台半ばに値を落としていた。しかし、反応は一時的で、動きが一巡すると買いが膨らんでいる。

 米株式市場が買い戻されたこともあって、円安がドル円の下値をサポートし、158円台に上昇したが、158円台に入ると売り圧力も強まるようだ。ただ、下値の底堅さは確認できていることから、明日以降160円を目指す展開になるか注目される。

 今朝発表された米PPIの項目の一部は、FRBがインフレ指標として重視するPCEデフレータに反映される。エコノミストは本日のPPIの数値を分析し予測を更新。複数の米大手銀のエコノミストは現在、12月のPCEコアデフレータは前月比で0.2%程度になると予想。11月は0.1%だったが、そこからは加速を見込んでいる。一部のFOMC委員は追加利下げの前に、前年比のPCEコアデフレータが2%目標に近づいて減速するのを確認したいと述べていた。しかし、今回12月はそれを確認できない可能性が高そうだ。PCEは1月31日に発表予定。

 なお、明日は米消費者物価指数(CPI)が発表される。

USD/JPY 157.96 EUR/JPY 162.79
GBP/JPY 192.79 AUD/JPY 97.75

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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