NYプラチナ市況=プラチナが続落、パラジウムは続伸

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
 プラチナ   (25/ 4)   949.3      957.5       941.2       945.5    -  3.9
         (25/ 7)   959.1     967.0       951.2       956.7    -  2.6
 パラジウム  (25/ 3)   947.50     983.50      944.50      972.10   + 24.80
         (25/ 6)   956.50     986.50      956.50      980.50   + 25.50
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
 プラチナ          29,782         29,298        75,049       (-    874)
 パラジウム          4,585          3,654        20,339       (-    235)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          43,221.55  + 703.27
     前日  157.97/99   1.0301/03   ・ナスダック         19,511.23  + 466.84
     本日  156.47/49   1.0295/97   ・10年米国債利回り      4.66  -   0.13
・NY原油  (25/ 2)   80.04 + 2.54  ・SPDR保有金残高    872.52  -   2.01
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナが続落、パラジウムは続伸。前日比はプラチ
ナが4.9〜1.5ドル安、中心限月の4月限が3.9ドル安、パラジウムが
24.80〜26.00ドル高、中心限月の3月限は24.80ドル高。
 プラチナ4月限は続落。時間外取引では、手じまい売りなどが出て軟調となった。欧
州時間に入ると、金堅調を受けて押し目を買われた。日中取引では、米国債の利回り低
下を受けて買い優勢となったが、ドル安が一服すると、戻りを売られた。
 パラジウム3月限は米国債の利回り低下や他の貴金属の堅調を受けて買い優勢となっ
た。
 プラチナ4月限は時間外取引を943.9〜953.7ドルのレンジで推移し、前日
比0.6ドル安の948.8ドルとなった。4月限は安寄りしたのち、手じまい売りな
どが出て軟調となった。欧州時間に入ると、金堅調を受けて押し目を買われた。
 日中取引では、米国債の利回り低下を受けて買い優勢となり、957.5ドルまで上
昇した。ただドル安が一服すると、戻りを売られた。時間外取引の安値を割り込み、
941.2ドルまで下落した。
 12月の米消費者物価指数(CPI)は前年比2.9%上昇と前月の2.7%から伸
びが加速し、7月以来の大幅な伸びを記録した。ただコアCPIは前年比3.2%上昇
と前月の3.3%上昇から伸びが鈍化した。米国債の利回りが低下したが、ドル安が一
服し、プラチナの戻りは売られた。
 パラジウム3月限は、時間外取引を944.50〜968.00ドルのレンジで推移
し、前日比15.70ドル高の963.00ドルとなった。3月限は高寄りしたのち、
戻りを売られた。欧州時間に入ると、他の貴金属の堅調を受けて押し目を買われた。
 日中取引では、米国債の利回り低下や他の貴金属の堅調を受けて買い優勢となり、
983.50ドルまで上昇した。その後はドル安一服に上値を抑えられたが、
960.50ドルで押し目を買われた。
 14日のナイメックス指定倉庫在庫は、プラチナが前日比7821オンス減の26万
0291オンス、パラジウムは同変わらずの3万8531オンス。
今日の材料
・2024年の独国内総生産(GDP)は、市場予想通り0.2%縮小した。2年連続
のマイナス成長となり、ユーロ圏内で景気が最も低迷している。第4四半期は速報で
0.1%縮小した。
・11月のユーロ圏鉱工業生産指数は前月比0.2%上昇した。主に耐久消費財の生産
などが拡大し、10月と同様の伸びとなった。一方、前年比では1.9%低下。パンデ
ミック(コロナ大流行)前の水準を大きく下回ったままだ。
・12月の米消費者物価指数(CPI)は前年比2.9%上昇した。前月の2.7%か
ら伸びが加速し、7月以来の大幅な伸びを記録した。前月比は0.4%上昇した。11
月の0.3%上昇から加速し、3月以来9カ月ぶりの大幅な伸びとなった。市場予想は
前年比2.9%上昇、前月比0.3%上昇。コアCPIは前年比3.2%上昇、前月比
0.2%上昇した。伸びはともに11月の3.3%上昇、0.3%上昇から鈍化した。
・1月のニューヨーク連銀製造業景気指数はマイナス12.6となり、前月の2.1か
ら予想外に低下した。市場予想は2.2。
・米ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁は、今後の金融政策は経済データ次第である
との考えを示した。
・米シカゴ地区連銀のグールスビー総裁は、インフレ率は依然として米連邦準備理事会
(FRB)の2%目標に向けて前進していると確信しており、特に住宅関連インフレの
最近の緩和に勇気づけられると述べた。
・米リッチモンド地区連銀のバーキン総裁は、朝方発表された2024年12月の米消
費者物価指数(CPI)が物価上昇圧力の緩和継続を示唆したとし、「インフレは目標
に向け鈍化している」という認識を示した。
・イスラエルとイスラム組織ハマスが、パレスチナ自治区ガザでの停戦で合意した。当
局者によると、合意には当初6週間の停戦やイスラエル軍の段階的撤退、ハマスが拘束
している人質解放などが含まれるもよう。
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