●論点解説穀物、USDA需給報告後の上昇地合が続く=マーケットエッジ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 トウモロコシ相場は押し目買い優勢の展開になっている。未だに1月10日に米農務
省(USDA)が発表した期末在庫見通し引き下げのショックが消化しきれていない。
想定よりもタイトな需給で、米国の豊作による需給緩和見通しが大きく修正されてい
る。南米に関しては、アルゼンチンで散発的な降雨が観測されているため、積極的に天
候リスクのプレミアムを加算していくような必要性は薄れている。しかし、安定した生
産量を確保するためには、依然として土壌水分は不足しているとの見方も強く、トウモ
ロコシ相場を売り込むことは見送られている。さすがに北南米で農家売りが膨らんでい
るが、まだピークアウトの兆候は明確化していない。上値圧迫のリスクとしては、それ
よりも小麦との価格差の小ささから、小麦相場の低迷の上値圧迫が警戒されることだろ
う。飼料分野では、トウモロコシと小麦需要には代替性が存在している。
(マーケットエッジ・小菅 努)

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