●論点解説金、米CPIで三角保ち合いの上限へ=マーケットエッジ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 12月米消費者物価指数を受けて、金相場は急伸している。仮に想定よりも強いイン
フレ圧力が示されると、米連邦準備制度理事会(FRB)の年内利下げは不可能との見
方が一気似強まる可能性もあったが、イベントリスクを無難に消化した格好になる。前
年比でコア3.2%上昇は決して先行きを楽観視できる数値ではないが、少なくとも当
局者の想定を大きく外れる数値とは言い難い。これまで米金利上昇に上値を圧迫される
一方、安全資産としての買いに下値をサポートされる展開が続いていたが、米金利上昇
圧力がこのままピークアウトするかが焦点になる。週内は更に12月米小売売上高の発
表も控えているが、来週20日にはトランプ米大統領の就任式も予定されている。「米
金利上昇の売り」と「安全資産の買い」のバランスがどのように修正されるのかが、金
相場が現在の三角保ち合い相場をどちらの方向にブレイクするかの焦点になる。米消費
者物価指数を受けて、上放れが打診される値位置に到達している。
(マーケットエッジ・小菅 努)

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