NY時間の終盤に入ってドル円は155円台前半と本日安値圏での推移が続いている。本日の為替市場はNY時間に入ってドル売りが強まったが、ウォラーFRB理事の発言に反応したようで、理事は前日の米消費者物価指数(CPI)を受けて「このようなデータがさらに増えれば、上半期に利下げが行われる可能性がある。3月利下げの可能性が排除されることはない」などと語った。また、「データが順調に推移すれば、年内に3回か4回の利下げの可能性がある」との認識も示した。 今週のインフレ指標でFRBの利下げ期待が復活しているが、力強い雇用や底堅い個人消費から、インフレの先行きについては慎重な見方も根強い。「来月の米CPIも落ち着いた内容となれば、追加利下げが再び選択肢として浮上する可能性はあるが、あくまでそれを確認する必要がある」といった声も聞かれる。 なお、本日は次期米財務長官に指名されているベッセント氏が米上院財政委員会の公聴会に出席していた。為替レートの変動、消費者の嗜好の変化、中国製品の低価格化がすべて、米消費者に対する関税の影響を緩和するだろうと述べたほか、トランプ減税が延長されなければ、経済危機に直面すると警告。なお、FOMCは独立性を維持すべきだとも述べていた。為替市場の反応は限定的。 USD/JPY 155.24 EUR/JPY 159.91 GBP/JPY 189.89 AUD/JPY 96.45 MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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