とうもろこし週間展望=小口の玉整理が進む、新規売買は仕掛け難

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
                   [1月20日からの1週間の展望]
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     週間高低(カッコ内は日付)    1月14日〜1月17日
            始 値   高 値     安 値        終 値   前週末比
<東 京> 先限  42,510   42,510(14)   42,510 (14)   42,510   +1,020
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<シカゴ>17日終値 前週末比  |<週間統計データ>  (1月9日まで)
   25/3  484.25  +13.75     |週間輸出検証高:144万1,006トン
   25/5  493.00   +13.50     |週間輸出成約高:102万4,500トン
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東京外為市場 円相場(本日 15:15現在) 155.69円  前週末比 2.65円の円高
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 【前週のレビュー】とうもろこしは、小口の玉整理にとどまる、サヤ寄せがあるかに
注目。シカゴ市場は月例需給報告があり、その数字で大きな値動きがあれば、次の方向
性を示すことになるかもしれない。売り方は6日の高値460.25セント超えで買い
戻しを先行させるとみられる。買い戻しが膨らむと、踏み上げ相場になる。
【とうもろこし先限は7カ月半ぶり高値も他限月は商い成立なし】
 とうもろこしは先限が14日に4万2510円の高値をつけ、その後、出合いがなく
高止まり状態。先限として昨年5月29日以来、約7カ月半ぶりの高値をつけたが、他
限月は今月9日以降、商い成立はまったくない状態。
 10日に米農務省(USDA)から発表された月例需給報告で強気の数字が出てシカ
ゴコーンが上伸したが、買い戻しが成立するには至らず、期近5月限が3万8800
円、7月限は3万8000円、期先11月限は3万7000円(17日の帳入値は
2500円高の3万9500円)で低迷したままだ。
 今後も新規売買は期待薄。小口の玉整理が粛々と進むとみる。引き続き、新規売買は
仕掛け難。
【シカゴコーンは需給改善観測で下値堅く推移か】
 シカゴコーンは上伸となった後、反落したが、下値は堅く推移している。利食い売り
の動きもあるが、基調は強気。
 アルゼンチン、ブラジルの産地で乾燥状態で生育不安が強材料視されていたところに
USDAから発表された需給報告が強材料として加わった。10日発表の需給報告は新
穀にあたる24/25年度の米国産コーンの生産量、単収(イールド)が下方修正とな
り、期末在庫率が前月の11.4%から10.4%に低下した。需要も下方修正された
め、1ケタまでの下方修正にはならなかったが、需給引き締まり観測から、シカゴコー
ンは上放れとなった。
 指標の期近3月限は10日に460セントを上抜き、472.50セントまで上伸。
利食い売りを吸収し、470.50セントで引けた。14日に479.75セントの高
値をつけた後、高値修正局面となった。16日はアルゼンチン、ブラジル産地の降雨予
報から乾燥懸念が後退したことで利食い売り優勢となり、473.25セントまで下落
し、今月13日以来の安値をつけた。470セント割れとなると、投機家中心に手じま
い売りが増える可能性があるが、需給改善観測で下値堅く推移とみる。
<当面の予定(イベント・経済統計)>
20日 ●米国(ルーサーキング牧師の誕生日)
    機械受注 2024年11月(内閣府)
    独生産者物価指数 2024年12月(連邦統計庁)
21日 英雇用統計 2024年12月(国立統計局)
    独景況感指数 2025年1月(ZEW)
    米週間穀物輸出検証高(USDA)
22日 米景気先行指数 2024年12月(カンファレンスボード)
23日 貿易収支 2024年12月速報(財務省)
    日銀金融政策決定会合(24日まで)
    米新規失業保険申請件数(労働省)
24日 消費者物価指数 2024年12月(総務省)
    総裁記者会見(日本銀行)
    ユーロ圏製造業購買担当者景況指数 2025年1月速報(Markit)
    ユーロ圏サービス業購買担当者景況指数 2025年1月速報(Markit)
    米消費者信頼感指数 2025年1月確報値(ミシガン大)
    米中古住宅販売統計 2024年12月(全米不動産協会)
    米週間穀物輸出成約高(USDA)
    建玉明細報告(CFTC)


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