【これからの見通し】週明けはトランプ大統領就任イベント、週末には日銀決定会合

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
【これからの見通し】週明けはトランプ大統領就任イベント、週末には日銀決定会合

 今週はきょうのトランプ米大統領就任で始まる。演説内容に市場は神経を尖らせているようだ。次々に発せられる予定の大統領令の内容を確認することとなる。ただ、強硬な内容については大統領選勝利以降、次々と報じられており、その現実性を見てゆくこととなろう。トランプ氏が交渉術に長けているとの見方が広がるなかで、交渉相手国との妥協点を探る作業が今後続いてゆきそうだ。

 市場反応は読みにくいが、一大イベントとあって最初はお祭りムードとなるか。ただ、本日はキング牧師生誕記念日祝日のため米株式・債券市場は休場となる。本格的な動きは明日以降となる可能性もあろう。また、イベント通過ではしばしば利益確定の動きがみられることもある。為替市場ではドル高地合いの継続性が試される局面もありそうだ。

 ドル円相場にとっては24日(金)に日銀決定会合の結果発表が予定されている。先週までの一連の日銀幹部の発言などで利上げ実施のムードが醸成されている。短期金融市場では8割超の利上げ織り込みとなっている。春闘などをにらんで、今後の利上げ継続への見方が広がってくるのか、もしくは、しばらくは利上げ打ち止め感がでるのかについてはまだ不透明な段階となっている。トランプ政策と日銀という大きな材料の狭間で一方向への動きがみられるのかどうか。日銀利上げについても織り込みが進んでいるだけに、不安定な相場展開を想定しておきたい。

 この後の海外市場で発表される経済指標は、ドイツ生産者物価指数(12月)、スイス生産者輸入価格(12月)、ユーロ圏建設業生産高(11月)、香港およびイスラエルの雇用統計(12月)など。いずれも市場の注目度は低い指標群となっている。

 発言イベント関連では、ブイチッチ・クロアチア中銀総裁、ホルツマン・オーストリア中銀総裁などの講演や会議出席が予定されている。まずは、トランプ演説内容の確認となりそうだ。

minkabu PRESS編集部 松木秀明

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