[今日の視点]貴金属=総じて下落、円高が圧迫

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 貴金属は、総じて下落して寄り付く見通し。金は円高を受けて売り優勢となろう。銀
はまちまちの値動きとなろう。プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナが円高を受けて
軟調となろう。
 午前8時10分現在の現物相場は前営業日の引け時点と比べ、金は0.03ドル高の
2710.41ドル、銀が11セント高の3046セント、プラチナが0.98ドル高
の941.20ドル、パラジウムは2.51ドル安の945.84ドル。
 午前8時10分現在のドル・円相場は1ドル=155.64/66円で、前営業日の
大引け時点から0.53円の円高。
 先限の寄り付き目安は、金が1万3595円前後、銀は154.0円前後、プラチナ
は4605円前後、パラジウムは4700円前後。
【金はドル安が支援】
 金はきのうの海外市場では、ドル安を受けて堅調となった。
 金はドル安が支援要因になった。トランプ米大統領は就任初日に包括的な通商に関す
る覚書に署名する意向だが、この日のうちに新たな関税措置の導入は見送るとした。ド
ル安に振れた。就任式での演説で不法移民の取り締まりなどを優先課題に挙げ、「米国
の黄金時代が今始まる」と表明した。米ホワイトハウスは、気候変動対策の国際枠組み
「パリ協定」から離脱すると発表した。
 北大西洋条約機構(NATO)のルッテ事務総長は、トランプ米大統領就任を受け、
「われわれは防衛費の支出と防衛関連装備の生産を急加速させる」とXに投稿した。ト
ランプ氏は就任直後のウクライナ停戦を目指していたが、最近の発言では「6カ月は欲
しい。いや、6カ月よりずっと早く達成したいと思う」と述べていた。ロシアのプーチ
ン大統領は、きょうホワイトハウス復帰を控えるトランプ次期米大統領の就任を祝福す
るとともに、ウクライナや核兵器を巡り米新政権と対話する用意があると述べた。ウク
ライナのゼレンスキー大統領は、トランプ米大統領の就任に祝意を示し、ウクライナで
公正な平和を実現する機会に期待を表明した。
 銀はきのうの海外市場では、ドル安を受けて買い優勢となった。
【プラチナはドル安や米関税導入見送りが支援】
 プラチナはきのうの海外市場では、ドル安や米国の関税導入見送りが支援要因になっ
た。
 プラチナはドル安や米国の関税導入見送りが支援要因になった。トランプ米大統領は
就任初日に包括的な通商に関する覚書に署名する意向だが、この日のうちに新たな関税
措置の導入は見送るとした。ドル安に振れた。ただ各国との交渉次第で関税が導入され
るとみられ、プラチナの上値は限られた。
<今日の予定>
・英雇用統計 2024年12月(国立統計局)
・独景況感指数 2025年1月(ZEW)
MINKABU PRESS 東海林勇行

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