[今夜の視点]海外原油=反発か、トランプ新大統領が石油市場を刺激

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 時間外取引でニューヨーク原油3月限は前日比0.58ドル安の76.81ドルで推
移。本日これまでのレンジは75.82〜77.86ドル。
 今晩の海外原油は反発か。就任初日のトランプ新大統領の動きには買い材料が多い。
まず、メキシコやカナダからの輸入品全てに対して2月1日から25%の関税を賦課す
る計画であると述べている。米国は世界最大のカナダ産原油の輸入国で日量400万バ
レル規模を輸入しており、本当に関税が発動するならば影響は大きい。また、トランプ
新大統領はベネズエラからの石油購入をおそらく止めるべきであるとも発言した。バイ
デン前政権がベネズエラ制裁を緩和したことから、米国はベネズエラからの原油購入を
再開している。ただ、ベネズエラからの原油輸入量は日量25万バレル規模と、カナダ
と比較してかなり限定的である。
 このほか、トランプ新大統領はバイデン前政権が設定していたイスラエルに対する兵
器の供給制限を撤廃したほか、停戦が合意に至ったパレスチナ自治区ガザについて「停
戦が続くのか確信はない。あれは我々の戦争ではない。彼らの戦争だ。ガザは興味深
い。素晴らしい場所だ」と述べた。これまでの報道からすると、就任前のトランプ氏が
ガザ停戦合意をお膳立てした可能性があるが、恒久的な停戦には関心が乏しいようだ。
イスラエルが侵攻を再開する可能性を想定しておくべきである。
<今夜の予定>
◆ 香港 ◆
【経済】17:30 消費者物価指数 2024年12月(香港統計局)
◆ ドイツ ◆
【経済】19:00 景況感指数 2025年1月(ZEW)
◆ イギリス ◆
【経済】16:00 雇用統計 2024年12月(国立統計局)
◆ アメリカ ◆
【農産】1/22 01:00 週間穀物輸出検証高(USDA)
【納会】--:-- WTI原油 2025年2月限(NYMEX)
◆ カナダ ◆
【経済】22:30 消費者物価指数 2024年12月(カナダ統計局)
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