再びドルが買われる、トランプ関税を意識 ドル円156円付近=ロンドン為替概況 ロンドン市場では、再びドルが買われている。東京午前から昼にかけてはドル円が乱高下した。トランプ米大統領は2月1日までにカナダとメキシコに25%の関税課す計画との報道にドルが急伸。その後、リスク警戒とともに急反落した経緯があった。この時のレンジが154.78から156.23まで。しかし、東京午後からロンドン時間にかけては再びドルが買われており、ドル円は156円付近へと上昇している。ユーロドルは1.04台前半から1.03台半ばへ、ポンドドルは1.23台前半から1.22台前半へと下げてきている。米10年債利回りが4.53%付近から4.58%台へと上昇しており、ドル買い圧力となる面も指摘される。また、米株先物・時間外取引が堅調に推移しており、欧州株も前日終値付近で落ち着いた取引となっている。ドル円とともにクロス円にも買い戻しの動きが入っている。東京市場での乱高下は一服した格好だが、今後もトランプ関税をはじめとした米政府関連の報道で相場が揺り動かされる場面がありそうだ。一部には相場が落ち着くまでに数カ月はかかるとの見方も紹介されていた。 ドル円は156円付近での取引。トランプ関税報道をめぐって東京午前から昼にかけて154.78から156.23レンジで乱高下した。その後は買いの流れが続いており、足元では156円付近へと再び上昇している。米株先物・時間外取引が堅調に推移しており、リスク警戒感が落ち着いたことでクロス円とともに円売りが入る面も指摘される。 ユーロドルは1.03台半ばでの取引。東京午前に1.0435近辺の高値をつけたあとは、トランプ関税報道で1.0350台まで一時急落。その後1.04付近まで買い戻されたが、ロンドン時間には売り圧力に押されて安値を1.0342近辺に更新している。ユーロ円は東京午前に162円台前半から161円台割れまで下落。その後はじりじりと買い戻されており、161円台半ばで推移している。対ポンドではややユーロ買いが優勢も値幅は限定的。1月独ZEW景況感指数は期待指数が悪化も、現状指数は改善しており反応しにくい内容だった。ビルロワドガロー仏中銀総裁は「利下げペースが着実なものであれば、大幅利下げの必要はない」「主要中銀のなかで、ECBの道筋はもっともシンプル」と述べた。 ポンドドルは1.22台前半での取引。東京午前の1.2345付近を高値に、トランプ関税報道で1.2250付近まで急落。その後1.23台乗せまで反発も、ロンドン時間にかけては売りが継続している。足元では安値を1.2230付近に広げてきている。ポンド円は東京朝方の191.91近辺を高値に、190.48近辺まで安値を広げた。東京午後以降は下げ渋りとなり191円を挟んだ売買が続いている。ユーロポンドは0.8440台から0.8460付近での揉み合いで、ややポンドが軟調に推移している。 minkabu PRESS編集部 松木秀明
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