[今日の視点]貴金属=総じて上昇、NY高を受けた金・プラチナが堅調

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 貴金属は、金、プラチナが上昇して寄り付く見通し。金はニューヨーク高を受けてド
ル建て現物相場が2743ドル台に上昇から買い優勢となろう。プラチナ系貴金属(P
GM)はプラチナがニューヨーク高、ドル建て現物相場が940ドル台前半で堅調に推
移から堅調。金の動きに左右されやすい。
 銀は玉の出方次第だが、ニューヨーク高、金堅調を背景に出合いがあれば、買い優勢
となるとみる。パラジウムは出来ず。
 午前8時10分現在の現物相場は前営業日の引け時点と比べ、金は18.96ドル高
の2743.46ドル、銀が17セント高の3078セント、プラチナが0.50ドル
安の942.40ドル、パラジウムは25.65ドル高の962.35ドル。
 午前8時7分現在のドル・円相場は1ドル=155.66/67円で、前営業日の大
引け時点から0.19円の円安。
 先限の寄り付き目安は、金が1万3734円前後、銀は155.0円前後、プラチナ
は4651円前後、パラジウムは4700円前後。
【JPX金先限は1万3764円超えの可能性】
 金はきのうの海外市場では、ドル安を受けて堅調となった。ニューヨーク金期近2月
限は、日中取引で2762ドルの高値をつけ、昨年12月12日の高値2761.3ド
ルをわずかに上抜き、昨年11月6日以来の高値をつけた。出来高が増え、序盤で買い
戻しが一巡後も新規買いが続いたような値動きであった。米トランプ大統領はアメリカ
一強主義を掲げているが、トランプ政権に対する不安から金をリスクヘッジとしてポー
トフォリオに組み込む動きは旺盛とみる。ただ21日のSPDRゴールドの現物保有高
が前日比7.46トン減の871.6トンまで急減。17日の急増の後の反動とみる
が、22日以降の増減には注意したい。
 JPX金は夜間取引では上昇。先限は夜間取引で1万3750円まで上昇。今月14
日の高値1万3764円が射程圏内だ。今日の日中取引は1万3764円が抵抗線にな
るが、今夜の夜間取引以降、1万3764円超えの可能性は十分にある。
【プラチナは現物相場が950ドル超えが出来るかがカギ】
 プラチナはきのうの海外市場では、ドル安を背景にした金、銀の上昇につれ高もよ
う。ニューヨークプラチナ期近4月限は一時970ドル台に乗せた。現物価格は950
ドルをわずかに超えた水準から買いが続かず、940ドル台前半に上げ幅を削った。ト
ランプ米大統領が中国に対し関税強化を課す可能性があり、積極的に買い進みにくい環
境。
 JPXプラチナは夜間取引で先限が4663円まで上昇。4700円超えとなると、
買い戻しが増えるが、次の方向性はまだ示していない。ドル建て現物相場が950ドル
台から一段高となるかがポイント。
<今日の予定>
◆ ニュージーランド ◆
【経済】06:45 消費者物価指数 2024年10-12月期(NZ統計局)
◆ オーストラリア ◆
【経済】08:30 景気先行指数 2024年12月(WESTPAC)
◆ 日本 ◆
【工業】12:00 原油・石油製品供給統計週報(石油連盟)
【工業】14:00 石油製品給油所小売価格調査(資源エネルギー庁)
◆ 南アフリカ ◆
【経済】17:00 消費者物価指数 2024年12月(南アフリカ統計局)
【経済】20:00 小売売上高 2024年11月(南アフリカ統計局)
◆ アメリカ ◆
【経済】21:00 住宅ローン申請指数(MBA)
【経済】1/23 00:00 景気先行指数 2024年12月(カンファレンスボード)
【工業】1/23 06:30 週間石油統計(API)
◆ カナダ ◆
【経済】22:30 鉱工業製品価格指数 2024年12月(カナダ統計局)
MINKABU PRESS 森 成俊

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