ゴム週間展望=上げ一服も下値は堅い、米中関係に注目

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
              [1月27日からの展望]
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     週間高低(カッコ内は日付)         1月20日〜1月24日
<国内>         始 値     高 値       安 値      帳入値     前週比
 25年06月限      384.4      385.8(24)    375.5(20)    382.0    -  2.9
 RSS先限      379.0      379.0(20)    379.0(20)     379.0     -  3.0
 TSR20    304.0      308.0(22)    304.0(20)    308.0     +  1.0
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東京外為市場 円相場(本日 15:15現在) 155.27円  前週末比 0.42 円高
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【前週までのレビュー】上海ゴムに過熱感が出ていることから、目先、上げ一服になる
と予想した。
【目先は小じっかりとした展開か、トランプ米大統領の発言に注意】
 JPXゴムRSS3号は、上げ一服となっている。活発限月の6月限は、8日以降、
上海ゴムの上昇を手掛かり、17日に387.7円まで上昇後、伸び悩んでいる。ただ
トランプ米大統領が中国に関税を掛けたくないと述べるなど、米中関係の緊張が、やや
緩和したこともあり、目先、小じっかりとした展開になりそうだ。ただ、トランプ米大
統領の発言は頻繁に変わることから、引き続き注意深く見守りたい
【対中関税を使いたくない】
 トランプ米大統領は、米国時間の23日、FOXニュースとのインタビュー、対中関
税はできれば使いたくないと述べた。21日の記者会見では、中国からの輸入品に1
0%の追加関税を課すことを検討していると述べたばかりだった。これを受けて、ハン
セン指数は上昇、上海ゴムも下げ幅を縮小している。関税はあくまで交渉のツールであ
り、今後も同大統領の発言は二転三転するだろう。ただ、いまのところ同大統領が以
前、ドル高を是正したいと述べていることを考えると、政権発足の初期段階でドル高に
繋がる関税というカードを積極的に切る可能性はあまり高くないとみる。上海ゴムにと
っては、支援材料であり、JPXゴムRSS3号も地合いを引き締めやすくなるとみ
る。
【上海ゴムは直近の下落の半値戻しに失敗だが】
 上海ゴムの中心限月5月限は、戻りが鈍くなっている。5月限は、7日に一時1万6
370元まで下落した。5月限は7日の下落で、昨年12月31日から7日まで5本連
続陰線となったうえ、この間の下落幅が約1500元となった。8日以降は一転して買
いが先行し、7連騰などもあり、21日には1万7765元まで上昇した。だが、昨年
12月6日の高値1万9180元から今年1月7日の安値1万6370元まで下落に半
値戻しとなる1万7775元突破には失敗した。その後は、戻りが鈍くなり、現状は、
1万7500元を中心に弱もち合いとなっている。来週1月28日〜2月4日まで上海
市場は春節の休場となる。トランプ米大統領が対中関税はできれば使いたくないと表明
する中、休場明け後、再び戻りを試すか注目したい。
【東京ゴム活発限月の6月限のテクニカル要因】
 ゴムRSS3号の活発限月の6月限は、上げ一服となった。1月の値動きをみると、
大発会の1月6日に376.5円まで上昇後に急落し、7日には351.0円まで下落
した。だが、8日以降は、上海ゴムの上昇を受けて、6連騰となり17日には387.
7円まで水準を引き上げた。20日以降は、上海ゴムが軟化したことから上げ一服とな
り、380円を挟んでのもみ合いとなっている。
 再び地合いを引き締めた場合、17日の高値387.7円が最初の関門。高値更新と
なれば、節目の390円の攻防になる。同水準を上抜くと、節目の400元や昨年10
月1日に付けた一代の高値412.0円が視野に入る。一方、軟化するようなら、節目
の375円付近が支持になる。同水準を割り込むと、節目の375円や370円が意識
される。
【今週の注目ポイント】
 産地相場に注目したい。産地は、ウィンタリングに入ることから、4月下旬まで供給
が減少する可能性がある。例年のことなのである程度、相場が織り込んでいるとみる
が、上海ゴムが休場となる中、産地相場が注目されやすい。天候要因などから上昇すれ
ば、JPXゴムRSS3号の支援材料になる。
【相場予想レンジ】
 1月27日〜31日のJPXゴムRSS3号6月限の中心レンジ予想は360〜40
0円。テクニカルの支持線は375.0円(節目)、抵抗線は387.7円(1月17
日高値)。
<当面の予定(イベント・経済統計)>
27日 ●オーストラリア(オーストラリアの日)
    中国工業利益 2024年12月(国家統計局)
    中国製造業購買担当者景況指数 2025年1月(中国物流購買連合会)
    中国非製造業購買担当者景況指数 2025年1月(中国物流購買連合会)
    独景況感指数 2025年1月(ifo)
    米新築住宅販売 2024年12月(商務省)
28日 ●中国(春節)
    米耐久財受注 2024年12月速報値(商務省)
    米ケース・シラー住宅価格指数 2024年11月(S&P)
    米消費者信頼感指数 2025年1月(カンファレンスボード)
    米連邦公開市場委員会(FOMC、29日まで)
29日 ●中国、香港(春節)
    金融政策決定会合議事要旨公表 12月18-19日分(日本銀行)
    米FOMC声明文公表(FRB)
    政策金利発表(カナダ銀行)
30日 ゴム指定倉庫在庫(大阪取引所)
    ●中国、香港(春節)
    ユーロ圏域内総生産 2024年10-12月期速報(EUROSTAT)
    ユーロ圏雇用統計 2024年12月(EUROSTAT)
    理事会結果公表(ECB)
    政策金利公表(南アフリカ準備銀行)
    米国内総生産 2024年10-12月期速報値(商務省)
    米新規失業保険申請件数(労働省)
    米中古住宅販売仮契約指数 2024年12月(全米不動産協会)
31日 ●中国、香港(春節)
    労働力調査(失業率) 2024年12月(総務省)
    鉱工業生産指数 2024年12月速報(経済産業省)
    小売業販売額 2024年12月速報(経済産業省)
    中国製造業購買担当者景況指数 2025年1月(財新)
    独消費者物価指数 2025年1月速報(連邦統計庁)
    米個人所得・支出 2024年12月(商務省)
    米雇用コスト指数 2024年10-12月期(労働省)
    米シカゴ購買部協会景気指数 2025年1月(シカゴ購買部協会)
    建玉明細報告(CFTC)
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