●論点解説金、過去最高値迫るも金ＥＴＦは売却超過＝マーケットエッジ

　トランプ米政権始動から１週間、金相場は堅調に推移した。総じて無難なスタートを
切ったことでリスク投資の地合は安定しているが、同時に安全資産も求められている。
依然としてトランプ米大統領の動きが読みづらく、マーケット環境の急変に備える必要
性が認識されている。米政治リスクのヘッジ買いをさらに続けるのか、一服に向かうの
かが焦点になる。
　一方、前週は「ＳＰＤＲ　ＧＯＬＤ　ＳＨＡＲＥＳ」の投資残高が減少し続けた。金
相場は堅調だったが、少なくとも米系機関投資家は金を積極的に買っていないことが確
認されている。取引所在庫の急増、中国やインドのリテール需要、各国中央銀行の金準
備増強など、米国の金上場投資信託（ＥＴＦ）残高に現れない需要の存在が窺える。
（マーケットエッジ・小菅　努）

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