LME市況=続落、トランプ関税賦課発言を受けて需要不安高まり売り優勢

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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           現物          3カ月物
    アルミ        2,564.74  -   27.85     2,572.50  -   30.00
    アルミ合金      2,167.00  -    1.00     2,050.00       0.00
     銅         8,861.31  -  110.75     8,987.00  -  108.00
    ニッケル      15,221.40  -  119.94    15,435.00  -  125.00
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 アルミ3カ月物は続落。2608ドルで小反発して取引を開始。アジアの時間の序盤
に2608.50ドルの高値を付けたが、早々に軟化に転じた。2592ドルに下落し
たところで買い戻す動きが見られたものの、戻り待ちの売りに頭押されて更に下値を探
る足取りを展開。トランプ米大統領による銅・アルミへの関税賦課発言とこれを受けて
需要が後退するとの懸念や、銅の軟調が重石となり、一時2570ドルまで軟化。押し
目買いが見られると戻り待ちの売りに値を沈める頭重い足取りとなり、この日の安値に
近い水準で取引を終了。
 銅3カ月物は大幅続落。9100.50ドルで反発して取引を開始した直後9112
ドルの高値を付けたが、その後は下値を探る足取りに転換。トランプ米大統領による銅
とアルミへの関税賦課の発言を受けて需要不安が強まり、売り優勢となった。終盤にな
り、9000ドルを割り込み1月8日以来の低水準となる8982ドルの安値まで値を
落としたところで買い戻されたが、9000ドルが抵抗線に転じ8987ドルで取引を
終えた。
 ニッケル3カ月物は大幅続落。前日の大幅下落の後で買い戻しが先行し1万5585
ドルで堅調で取引を開始した。その後、1万5540ドルを支持線として高下していた
が、他非鉄貴金属の軟調に追随する売りを受けて引けにかけて値位置を落とす足取りを
展開。終盤に1月9日以来の低水準となる1万5370ドルを付けた後、低迷したまま
引けた。
今日の材料
・28日のアジア太平洋株式市場はまちまち。
・香港株式市場でハンセン指数は27.34ポイント高の2万0225.11
 ポイント。
・中国本土市場、韓国市場、台湾市場は休場。
・欧州株は仏CAC40が小幅安ながら英FT、独DAX指数は上昇。
・昨年12月の米耐久財受注(速報値)
 結果 -2.2%
 予想 0.5% 前回 -2.0%(-1.2%から修正)(前月比)
 結果 0.3%
 予想 0.3% 前回 -0.2%(輸送除くコア・前月比)
・ドルは上昇。ニューヨーク時間のドル円は1ドル=155.70円で頭打ちながら堅調に
 推移。ユーロドルは1ユーロ=1.0500ドルが抵抗線となり、1.0411ドルまで反落。
 1.0411ドルで下げ渋り、24日の安値1.0409ドルが支持線になった格好。
・米国株はニューヨークダウが136.77ドルで続伸、ナスダック指数は391.75ポイント高
 で反発。2.03%の上昇。午前6時5分時点の暫定値。
・ニューヨーク貴金属は金、銀が上昇。PGM系貴金属は小幅安。ニューヨーク原油は
 反発。
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